高校生の時に神経症と合併してうつ病に。【体験ブログ】

高校生の時、私は初めてうつ病にかかりました。
最初は強迫神経症という症状が前に出ており、そちらに悩んでいる間に、受験や友達の急死が重なり、神経症と合併してうつ病が発生したという感じです。
強迫神経症の症状はいわいる不潔恐怖症というやつで、私の場合は最初は歯医者への極端な恐怖から起こりました。
そこから、日に何時間も歯磨きをするようになり、甘いものにちょっと触れただけで手を何度も洗うようになっていました。
こんな生活を続ける中で、プライベートな時間も勉強時間も削られていったのです。
私がうつ病になった原因は・・・
受験を1年後に控えていたため、親から心療内科を勧められても、受験が終わるまでは行きたくないと意地を張っていたのがよくなかったのでしょう。
そのうち休みの日は10時間以上寝ないといられなくなりました。
表情も強張り、楽しいという感覚がだんだん失われていきました。そんな状態でも勉強だけは何かにとりつかれたように行っていましたが、ある日仲の良かったグループの友人が急死し、何かが壊れたような気分になりました。
決定的におかしいと思ったのは、趣味の読書をしていても全然楽しくなくなったことです。
受験が終わり、少し時間ができた私は楽しみにとっておいた本を読もうとしました。
しかし、まったくおもしろくなかったのです。
内容が全く頭に入ってこない!なにをするにも、頭がふわふわして現実感がありませんでした。
とうとう私は心療内科を受診しました。
すると、心理テスト?のようなものにこたえるよう言われたのです。
「気分が落ち込むことがある」
とか、
「誰かがいつも自分を見ている気がする」
とかそういう質問に答えていくというものでした。
強迫神経症だろうということはなんとなくわかっていた私ですが、このテストの結果「うつ病も併発している」といわれたときはちょっと驚きました。
なるべく無理をしないことというアドバイスを受けて、私は大学に進学したのです。
遠方の地での一人暮らしでしたので、新しい医者を見つけるのにも苦労しましたし、大学の先生に病気のことを理解してもらうのも大変でした。
人数が多いので、高校の時のように担任一人に話せばみんなに伝わるというわけでもありません。
授業には何度も遅刻し、怒られ、そのたびに事情を話しました。
分かってくれる先生もいましたし、話を聞いてくれず単位を落とされることもあります。
とにかく、最初のお医者さんのアドバイスに従い、無理をしないよう生活し、楽しいと思えることをなるべく優先して生活しました。
サークルにも入らず、バイトもしません。
自炊、掃除もほとんどできず、部屋はゴミだらけ。
夕方起きて、朝方練るような生活。普段は引きこもってテレビを見たり、散歩したり。
でも親は私を責めませんでしたし、私も自分が悪いと思わないようにしました。
それが許される大学生という比較的自由な環境だったのも幸いしたんでしょう。
そのうちテレビを見たり、漫画を読むのが楽しくなってきました。
数少ないですが友達ができ、たまにカラオケに行って盛り上がるようになりました。
ある日お医者さんから、「神経症はまだ治ってないけど、うつ病は消えた」という診断を受けることになったのです。
結局うつ病の薬が効いたのはほんの最初だけで、あとは環境の変化(受験の成功、一人暮らしで自由に生活できた)が私によく作用したんだと思います。