近所の心療内科に受診し、「軽いうつ病」と診断【体験ブログ】
大手のソフトウェア会社に勤務している40代のサラリーマン(男性)です。
数年前にうつ病となり3年間ほど、四苦八苦していましたが、現在は概ね健康な状態で過ごせています。
そんな私のうつ病体験をお話ししたいと思います。
最初に「これはうつ病だな。」と確信したのは、ある朝突然、「もう会社辞めてもいいや。」と思いたち、それから2日間、会社を休んだ出来事があったからでした。
当時、私が担当していた仕事は大変なトラブルプロジェクトで、納期が過ぎているにも係わらず、ソフトウェア製品を出荷できない、というカオスな状態でした。
そんな状態のある時、私はそのお客様のシステムエンジニアを命じられ、お客様の事務所に度々訪れ、お客様をなだめる作業に駆り出されました。
そんな状態で、10か月間がんばっていた矢先、前述の朝を迎えたのでした。
その時は会社も「もう限界かな。」と思ったみたいで、私ともう一人の担当者をそろって、プロジェクトから外してくれました。
私はというと、近所の心療内科に受診し、「軽いうつ病」と診断されました。
その時に、不安を軽減する効果のある飲み薬を処方されました。
医師の判断では、「2日程度の休職なら、軽いほうですよ。」というご意見でした。
会社には、2日間だけ休んだあと、すぐ復帰しましたが、1年間くらいは、後述の2つの症状に苦しみました。
ひとつ目は、朝、会社に行くのがとても億劫でした。
普通に出社できる時期もあるのですが、だいたい1か月周期で、億劫な時期と調子のいい時期を行ったり来たりしていました。
また、よく月曜日に、会社をズル休みしました。
ふたつ目は、会社に対して、なにかとネガティブな意見を言っていました。(或いは、感じていました。)
普段はとてもポジティブな人間だと思っていたので、今考えると、とても不思議な時期でした。
購入する本も、「心の休ませ方」とかそんな感じの本ばかりでした。
そんな状態でしたので、自分でも多少仕事を抑制しながら、3年間ほど、だましだまし仕事をしていました。
仕事量の抑制といっても、ほんのちょっとセーブしただけですが、私の心の中では、「ずいぶん楽させてもらったな。」という感覚があり、この時期があったから、回復につながったのかな、と思っています。
最初の症状から3年が経ち、ポジティブさも取り戻しつつあった私は、「この会社にいる限り、これを繰り返すだろうな。」との結論に至ました。
早速、私は転職をする方向で、水面下で準備を始めました。
そして、さらに1年間ほど、軽めに仕事をこなしました。
健康面も自信が戻り、次の仕事の目途もついたので、会社を退職することにしました。
今は、残業もほとんどない職場で、概ね健康を取り戻していると感じています。
私の経験から、うつ病は軽い症状でも、治るのに3年以上かかります。
「うつ病かな?」と感じたら、自分に過信せず心療内科を受診して、仕事量の調整(転職含め)をすることをお勧めします。