抗うつ薬を服用しながら会社勤め中です。【体験ブログ】
私は51歳男性で、妻と子供が3人います。
今から18年前、34歳の時に出張先で突然強い不安感に襲われて、夜眠れなくなりました。
何に対してもやる気がなくなり、死にたいとすら思うようになりました。
そして丸2日間一睡もできなくなり、3日目の朝にすがるような思いで精神科へ行きました。
そこで診察の結果告げられたのが、「やや重度のうつ病」でした。
その時には就寝前に服用するデパスと、食欲を増進させるための漢方薬(名前は忘れました)2種類が処方されました。
これは不眠であるだけではなく食欲も極端に落ちていたからです。
処方された薬はとてもよく効き、その日の夕食はたくさん食べることができて、そして夜はぐっすりと眠ることができ、気持ちのいい朝を迎えることができました。
ところが喜んでいたのもつかの間、1週間もするとまた眠りが浅くなってきました。
それに伴って倦怠感も大きくなり、仕事をするのが苦痛になりました。
別の精神科で診察を受けて、デパスの代わりに抗うつ薬のトリプタノール、そして睡眠薬のロヒプノールが処方されるようになりました。
その後抗うつ薬はデパケン、トフラニールなどさまざま処方されましたが、これといって際立った効果を実感することはありませんでした。
それでもこの頃は薬を飲みながらなんとか会社勤めができていました。
ところが38歳の時に急に異変が生じました。
それまで落ち込み気味の精神状態であったのが、ある日突然気分がハイな状態になり、そして自分の考えに合わない人に対してはイライラして怒鳴り散らすようになったのです。
金銭感覚も麻痺してカードを使って衝動買いを次々としました。
私はどちらかというと無口な方なのですが、それが多弁になり、あちこちに電話をかけまくるようになりました。
その挙句高熱が出て倒れてしまい、郊外にある規模の大きい精神科の病院に1カ月入院しました。
そこで私の病気はうつ病ではなく、躁うつ病であることを知りました。
それからの治療薬はリーマス(炭酸リチウム)錠が中心となりました。
朝、昼、夕食後、そして就寝前でリーマス1,000mgを服用するようになりました。
これに加えて夕食前に、うつにも躁にも効くジプレキサも服用します。
睡眠薬はこれまでと同じロヒプノールですが、これで寝つきが悪いときはデパスも頓服として用います。
退院後の生活はうつ状態と躁状態がまるで波のように繰り返しました。
うつ状態がひどいときには抗うつ薬を処方してもらいますが、抗うつ薬は服用後効き始めるまでに2週間はかかりますから、それまでの間はとても辛いです。
躁うつ病と診断されてから13年が経過して、今ではうつや躁の波も小さくはなってきました。
それでも1年に数回はうつ状態が今でもひどくなることがあり、抗うつ薬が処方されることがあります。
特に昨年は父が亡くなり、そのショックで気分が落ち込むとともに体も動かなくなって、約1か月間はほとんど欠勤せざるを得ませんでした。
今は日常生活ではそれほど支障は感じないのですが、仕事となると精神的なストレスなどから体力の消耗が激しく、今も1日4時間のパート勤務がやっとの状態です。
服用している薬も基本的には入院した頃とそれほど変わっていません。