高校3年生の時にオーバードーズで、病院へ。【体験ブログ】
私の弟は、発達障害があります。
小学生の時には怒りっぽく、喧嘩っ早い。
しかし男の子であったために、少しアクティブすぎるのかなと思う程度だったのですね。
また弟が小学生のころと言えば、今から30年前なので、発達障害という言葉が今ほど浸透していませんでした。
発達障害という診断は、弟が大人になってから受けた診断です。
そんな弟は、中学生のころから、少しおかしくなりました。
どのようにおかしくなったかというと、学校で何かあると何日か家にいかずにこもったり…。
また高校生大学生になるとそれが加速したのですね。
そして高校3年生の時にオーバードーズで、病院に運ばれました。
飲んだ薬は風邪薬などでした。その時にきちんとした精神科に運ばれうつの診断を受けたのです。
それまで何となくおかしいと思いながら、精神科に行ったことはなかったので、診断がついたことがなかったのです。
しかしここで初めて診断が付き、初めて弟が救われるのではないかと思いました。
それからは両親が投薬の管理をしながら、治療が始まりました。
両親が管理している間は、弟のうつは少し落ち着いていたように感じます。
しかし大学に進学し、一人暮らしを始めるときちんと病院にいかなくなりました。
そして症状は一進一退し、オーバードーズは数回繰り返されました。
更に就職活動をする時は、ストレスが大きくなったのでしょう。
うつがひどくなり自宅にこもることもあったそうです。
そんな弟は就職をしたものの、人間関係になじめずすぐに仕事をやめて実家に帰ってきました。
それからは実家で生活をしています。
うつの状態は小康状態とも言えますが、弟は就職などをしても続かず人生がうまくいかないと嘆いています。
これまでの転職歴は5回以上に及びます。
仕事が続かない理由は、弟の性格的なもの。
また発達障害の影響もあるとおもいます。
必ずしもうつだけが原因ではありませんが、全てが関連して今の状態を引き起こしています。
現在はまだ30代であるため両親も健在で生活が出来ていますが、これが両親が年老いて先立ってしまったらどうなるでしょう。
弟のうつは家族全体の問題だと捉え、みんなで治療に協力をしていかなくてはいけないのかなと思っています。
そのために家族がうつに対する理解をしっかりして、弟の味方になることが大切だと思っています。
うつは本当に改善するまでは長い道のりです。
しかし明るい未来が見えるように地道な治療を続けていかなくてはいけないと感じています。