7年前に仮面鬱病に。現在で完治を待っている状態です。【体験談】
会社で嘔吐を繰り返し、頭痛がひどく、体の血の気がひいて・・・
私は7年前に鬱病を発症し、現在では回復し、完治を待っている状態です。
事の発端は、私が以前の部署で主任に昇格するというお話を、会社側から言われた時でした。
私は、その職場で10年間勤務しておりましたが、人間関係は全く上手くいかず、後輩たちも問題児ばかりだったので、嫌で仕方がない状態でした。
時には、後輩たちと私が言い争う時もありました。
そういった状態の中、私は自分の仕事のみを、日々なんとかこなしていればよい。
といった思いで毎日を過ごしていました。
そういった中、工場長から、今年の4月から私が主任に昇格するという話を、その年の2月に聞きました。
私は、その当時の部署での人間関係が悲惨だったため、私が主任になったら潰しにかかってくる人が多々いる事が目に見えていました。
ですので、私は主任への昇格は辞退させてほしいと工場長に願い出ました。
しかし、強制的に私は主任に昇格させられてしまいました。
主任への昇格が決まった事を工場長が私に話をされている時から、急激な吐き気に襲われました。
そして、会社で嘔吐を繰り返し、頭痛がひどく、体の血の気がひいている感じでしたので、私は次の日の会社帰りに、自宅近くの精神科を受診しました。
診断結果は鬱病で、仮面鬱病ということでした。
仮面鬱病は、症状が身体に出るという事が特徴だそうで、私の場合は頭痛、吐き気、体がだるい、不眠症、食欲減退などを発症していました。
精神的な症状としては、強迫症状、不安症などを発症していました。
そして、鬱病の治療が始まったわけですが、基本的に薬物療法で治療していきました。
お薬は、
エチゾラム錠(不安や緊張を和らげたり、寝つきをよくする。)
スルピリド錠(精神的な安定剤)
セルトラリン錠(ゆううつな気分や不安な感じを改善する。)
アルプラゾラム錠(精神や身体の緊張をほぐしたり、不安を和らげる。)
を処方されていました。
お薬を飲み始めて2週間ほどは、薬の副作用で吐き気がひどく、よく嘔吐をしていました。
2週間が過ぎる頃には、副作用も無くなり、お薬本来の効果が出始めました。
そういった薬物療法の中、私は日々会社に勤務していたわけですが、精神科に通っているという事が後輩たちに知れ渡ると、次はその後輩たちによる吊し上げにあいました。
工場長、課長、各主任、そして私の部下11名と会議室でミーティングをしたわけですが、その内容が非常に残酷な内容でした。
いきなり、部下の1人が
「自分が生きてきた中で、今までに出会った人の中で、初めて出会った最低な人です。」
なんて言うんです。私はその部下と会話は一度もしたことがなく、何を根拠にそんな事を言っているのか、全くわからない状況でした。
そして、その部下たちは全員、私と一緒に仕事をしたくない。と言うのです。
なぜそう言っているのか、私にはさっぱり理解できませんでした。
私がキツく言ったわけでもなく、パワハラをしたわけでもない。何が何だかさっぱり分かりませんでした。
後日、そのミーティングに参加していた1人の部下から話を聞いたのですが、「後工程にいる主任から強制的に言わされました。」
と私に教えてくれました。
私は、もうこんな部下たちと、そしてこんな部署にはいたくないと思い、主任の降格と、他部署への異動を社長に直接願い出て、3か月後に別の課に異動させていただきました。
どん底にいる時の私は、家に帰ってもボーっとしていて、何もやる気が起こらない。
休日も出かける事が億劫になり、家の中でボーっとテレビを見ているだけでした。
将来の事なんて考えられませんでした。考えても不安ばかりで何もできない状態でした。
毎日、冷や汗をかいていました。
そして、家族との大切な時間を完全に失っていました。
私が勇気を振り絞って、社長に他部署への異動を申し出た事が人生を変えました。
異動をした部署では、人間関係は良好で、私が鬱病を患っている事を皆さんが考慮してくれ、私の事を励ましてくれたのです。
異動後2年間は、不安な日々が続きましたが、2年を過ぎる頃には不安は消えて無くなっている事に気付きました。
そして、徐々に精神状態は回復し、5年が経つ現在では仮面鬱の症状も無くなり、精神的な落ち込みも無くなったのです。
薬物療法は続けていますが、急激にお薬を減らすという事は、かなり危険なので、主治医の先生と相談しながらお薬を減らしていっています。
そして、後は完治という状態を待っている状況です。
私の経験上、鬱病にかかる主な原因として、職場の環境があると思います。
ですので、現在の職場の環境から脱出し、環境を変えると、必ず良くなると思います。
急激には良くなりません。
しかし、時間をかければ必ず良くなります。