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大豆でうつ回復?効果・副作用は?【うつ病に効く食事・食材】
大豆の主原料であるソイプロテインが比較的おすすめ
うつ病は心の風邪といわれており、2008年10月の時点で厚生労働省が全国の医療機関に実施した調査によると、うつ病の患者数は100万人を超えていることがわかっています。
しかも、この数字はあくまでも医療機関で把握している患者数のみのデータであるため、通院していない患者等を含めると、実際にはもっと多くのうつ病患者が存在しているということになります。
うつ病は心と体の両方に症状が出る精神障害であり、現代はストレス社会といわれていますので、うつ病は誰がいつかかってもおかしくない病気といえます。
そんなうつ病と食事との関係について、以前はあまり関連性はないと考えられてきましたが、近年はその分野についても研究が進んできています。
その研究によると、現代人のバランスの悪い食事内容やストレスの多い不規則な生活習慣は、脳への栄養不足を招き、うつを発症する要因となるということが明らかになってきました。
トリプトファンが摂取できる大豆
うつ病を発症する原因の一つに、感情をコントロールする神経伝達物質の一種であるセロトニンという脳内の物質が減少するという点が挙げられます。
このセロトニンは必須アミノ酸であるトリプトファンから生成され、このセロトニンの放出が少なくなったり、バランスが崩れてしまうとうつ病を発症しやすくなるといわれています。
しかし、このセロトニンの原料であるトリプトファンは体内では生成することができません。
したがって、食品から摂取するしかなく、トリプトファンはタンパク質を多く含む食品である大豆・卵・肉・魚・乳製品等に多く含まれています。
そして、このような食品の中でも、大豆の主原料であるソイプロテインが比較的効率よく摂取することができるといわれています。ソイプロテインとは大豆のサプリメントであり、薬ではありません。
そのため、副作用が無く、安全性が高いため安心して摂取することができます。
また、ソイプロテインは人間の体内に長く留まる性質があるため、ゆっくりと吸収されていきます。
そのため、高タンパク質食品である肉や魚等を直接食べるよりも、セロトニンが効率よく生成されるようになります。
しかし、トリプトファンは炭水化物と一緒に摂取しないと体内に吸収されないという性質を持っていますので、ソイプロテインを服用した際には、ご飯、うどん、パスタ等の炭水化物を食べるようにし、確実にトリプトファンが体内に吸収されるようにしましょう。
エストロゲンが減少することによって精神的な症状が発生する
女性は更年期の時期になると、いらいらする等の症状に悩まされることが多くなりますが、これは女性ホルモンであるエストロゲンが減少することによって精神的な症状が発生するということが明らかとなってきています。
人の精神状態は様々な脳内物質が支配しており、前述の通り、セロトニンは安心感や幸福感をもたらしますが、これらの脳内物質の分泌・活性化にエストロゲンが深く関与しています。
そして、最近の研究によって、大豆イソフラボンがこのエストロゲンと似た化学構造を持っており、摂取することでエストロゲンと同じ働きをすることがわかってきました。
つまり、この大豆イソフラボンがエストロゲンの不足を補い、女性の更年期におけるいろいろなトラブルを予防してくれるようになるということであり、これが近年、大豆イソフラボンが一躍脚光を浴びることになった要因の一つでもあります。
また、エストロゲンは美肌ホルモンとも呼ばれています。
うつ病の予防と同時に、肌の調子を整え、若い肌を保つことをサポートしてくれるのは女性にとっては嬉しい事であると思います。