テアニンとは?効果・副作用は?【うつ病に効くサプリメント】

テアニンとは、リラックス効果が高い成分であり、緑茶に多く含まれています。
テアニンは、紅茶やコーヒー、ハーブティー等のいろいろな種類のお茶のなかで、緑茶に一番多く含まれており、アミノ酸の一種で、緑茶のうま味に関係している成分とされています。
テアニンは、乾燥した茶葉の重量の約1~2%を占めており、緑茶やツバキといった限られた植物にしか存在しないという特徴があります。
テアニンには、副交感神経を優位にし、リラックス効果をもたらすという働きがあります。
テアニンが人間の身体の中に入っていくと、脳を経由してリラックス神経である副交感神経を優位にするのですが、その際に脳と髄液の間にある「血液脳関門」という通常はホルモン物質が通る狭い器官を通ります。
実は、テアニンはこの「血液脳関門」を通ることができる限られた物質なのです。
その後、テアニンは脳細胞へたどり着き、副交感神経を優位にして身体をリラックスした状態へと導きます。
うつの症状やイライラしてしまうことが多い状況にある方は、どうしても睡眠の質が低下したり、不眠症になってしまったりしてしまいます。
テアニンには前述のようなリラックス効果がありますので、睡眠の質を高めるという効果も期待できます。
テアニンが前述のように副交感神経に働きかけると、アルファ波という身体がリラックスした状態の時に出る脳波が出ます。
アルファ波が出た状態での睡眠は質の高い睡眠となりますので、テアニンは質の高い睡眠を取る準備をしてくれるということになります。
さらに、テアニンにはセロトニンという脳内物質を増やす効果もあります。
セロトニンとは、精神を安定させるために必要不可欠といわれている脳内物質であり、このセロトニンが十分に脳内に分泌されていれば、うつ気味になったり、ストレスに悩むということもありません。
しかし、このセロトニンが不足している状態だと、外部からのストレスによってすぐに精神状態が悪化し、寝付きも悪くなります。
このような状態では、仮に眠れたとしても疲れが取れず、ストレスやイライラ等を翌日にそのまま引きずってしまいます。
しかし、テアニンによってセロトニンの分泌量が増えていれば、夜もぐっすりと眠れ、翌日にストレス等を引きずるということもなく、スッキリと目覚めることができるはずです。
その他、テアニンには、ギャバという物質の分泌をサポートするという作用もあります。
ギャバとは、人間の体内で生成されている睡眠の質を高める物質であり、グルタミン酸の産生を抑制する働きをもっています。
グルタミン酸とは、ストレス対抗しようとしたときに産生される物質であり、これが産生されると目が冴えた状態が続いてしまい、寝付きが悪くなります。
ギャバはこのグルタミン酸の産生を抑制しますが、ストレスを抱えた状態では分泌量が減少するため、この分泌量を向上させる働きを持っているのがテアニンとなります。
テアニンによってギャバの生成がサポートされれば、グルタミン酸の産生が抑制され、結果的に睡眠の質を高めることができます。
このように、いろいろな効果を持つテアニンですが、副作用は特にないようです。
ただし、テアニンには血圧を下げる効果もあるため、薬の作用を強めてしまう可能性が考えられます。
そのため、高血圧の方で、普段から降圧剤を処方されている方はテアニンの摂取によって血圧が下がりすぎてしまうということもありますので、テアニンの摂取は控えるようにしましょう。