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グランダキシン(トフィソパム)の効能、効果は?副作用はある?【抗不安薬(精神安定剤)】
グランダキシンは、1986年に発売された、自律神経調整薬です。
作用がベンゾジアゼピン系の抗不安薬と同じですが、自律神経の調整に使われることが多いため、自律神経調整薬と呼ばれます。
グランダキシン(トフィソパム)の効能、効果とは
グランダキシンは、脳の神経伝達物質であるGABAの働きを強めることで、脳の活動を抑え、リラックスさせることができます。
ベンゾジアゼピン系の薬は、不安を和らげる、筋肉の緊張をほぐす、眠くする、けいれんを抑えるという4つの作用があります。
グランダキシンは、この4つの効果が全体的に弱いです。
その分、副作用も弱く、依存性も低いので、安全性があると言えます。
効果は、15~30分で出てきて、1時間ほどでピークを迎えます。
その後の減少は早いので、1日を通して薬を効かせるためには、1日3回服用する必要があります。
1回50mgを服用し、1日で最大150mg飲むことができます。
副作用はどういったものがあるか
睡眠作用も筋弛緩作用も弱いため、眠気やふらつきといった副作用はあまり出ません。ですが、出ることもあるので、その場合は、主治医に相談してください。薬を減らすか、異なる薬を使うかを考えていきます。
依存性も低いのですが、あまり飲みすぎると依存してしまうこともあります。
身体的に離脱症状が出たり、精神的に頼ってしまったりといったことが見られます。
離脱症状とは、身体から薬が抜けることで、薬によって保っていたバランスが崩れてしまうため、また薬を飲むということが続いてしまい、やめたくてもやめられないという状態のことを言います。
依存しやすいのは、作用が強く、効いている時間が短いものです。
グランダキシンは、効いている時間は短いのですが、作用自体が弱いため、依存性が低くなっています。
グランダキシン含め、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、自律神経のバランスが崩れた時に一時的に使うものなので、効果が出てきたら、主治医と相談の上、量を減らしていってください。
グランダキシン(トフィソパム)が向いている人とは
先述してきたように、グランダキシンは、効果も弱いですが副作用も弱く、依存性も低いです。
このことから、不安感などの症状が軽度である方、副作用や依存が心配な方などに向いています。
また、ゆっくりと治療していける方や、高齢者にも向いていると言えます。
更年期障害やめまいなどで悩んでいる方にも効果が見られます。
グランダキシンを飲んでも効果が見られないときには、主治医に相談してみてください。
副作用が強くなることもあるかもしれませんが、もう少し強い薬に変えてみて様子を見ることになると思います。
グランダキシンは効果が弱いですが、効かないわけではありません。
個人差がありますが、グランダキシンで十分な方は、それ以上強い薬を飲む必要はありません。
効果が効いているのか、副作用が出ているのか、様子を見ながら服用していってください。
依存性は低いですが、常用してしまうと依存してしまう可能性も高くなります。
上手に調節して、薬を飲んでください。