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ワイパックス(ロラゼパム)の効能、効果は?副作用はある?【抗不安薬(精神安定剤)】

ワイパックスは、1978年に発売された、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。
効果が強く、即効性があるので、使っていると実感できますが、その分、副作用も出てしまいがちです。
また、効果が強いこともあり、薬に頼りやすくなり、依存してしまうこともあります。
ワイパックス(ロラゼパム)の効能、効果とは
ワイパックスを含め、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、脳の神経伝達物質であるGABAの働きを強くすることで、脳の活動を抑えます。
活動が抑えられることで、リラックスすることができ、不安の緩和、睡眠作用、筋肉の緊張のほぐし、けいれんを抑えるという4つの効果が期待できます。
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、この4つの効果があり、それぞれの薬によって、強さが異なります。
ワイパックスは、全体的に効果があり、特に不安の緩和に強い効果が期待できます。
薬は、肝臓で分解されるため、肝臓へ負担がかかりがちですが、ワイパックスは、肝臓への負担が軽いです。肝臓への負担が心配な方には向いています。
効果は、15~30分ほどで出て、2時間ほどでピークを迎えます。
その後6~12時間で徐々に薄れていきます。
このことから、即効性があると言え、頓服として飲むことができます。
1~3mg使うことができ、頓服ならば、不安感が出た時や抑えたい時に飲みます。
1日中効果を持続させるためには、1日2回以上飲む必要があります。
ただし、使い続けることで、依存してしまうことがあるので、注意してください。
副作用はどういったものがあるか
ワイパックスでは、副作用として、眠気がやや強く出ます。
日中眠くなってしまったりすることがあります。
また、ふらつきも副作用としてありますが、筋弛緩作用が弱いので、それほど強くはありません。
眠気もふらつきも強い場合には、主治医と相談して、量を減らしたり、他の抗不安薬に変えたりしていってください。
ワイパックスは、睡眠の質を下げてしまいますので、睡眠時間が多くても、眠り自体が浅くなりがちです。
熟睡感がなく、それによって眠気が引き起こされることもあるかもしれませんので気を付けてください。
抗不安薬の依存性については、効果が強く、作用時間が短いほど高くなります。
ワイパックスは、効果が強く、作用時間も他の抗不安薬と比べて長くはありません。
ですので、依存性も高くなってしまいます。
薬を飲み続けてしまうことで、身体が薬になれてしまい、最初は1錠で効いていたものが、次第に効かなくなってきて量が増えてしまうこともあります。
また、精神的に頼ってしまうところもあるので、できるだけ継続して飲み続けない方が良いです。
用法を守って飲むようにしてください。
ワイパックス(ロラゼパム)が向いている人とは
ワイパックスは、先述のように抗不安作用が強いので、発作のように不安感に襲われてしまう方など、不安感が強い方に向いています。
また、肝臓への負担も軽いため、高齢者や肝機能に問題がある方にも良いと言えます。
不安感がそれほど強くない方は、もう少し効果が弱い薬にした方が良いです。そちらの方が、副作用も弱いためです。
ワイパックスは、特に不安への効果が強いため、不安感を抱えている人は、飲んでみると落ち着いてくることが多いと思います。
ただし、副作用も強く、特に眠気が出てしまうと困ってしまうという時には飲まない方が良いです。
逆に、不安感があって、眠ってしまいたい時には、適している薬と言えます。