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ドグマチール(スルピリド)の効能、効果は?副作用はある?【抗うつ剤】
ドグマチールは、1973年に、胃薬として発売されました。
次第に、うつや統合失調症に効果があることが認められるようになり、現在では、抗うつ剤として処方されるようになりました。
ドグマチール(スルピリド)の効能、効果とは
ドグマチールは胃薬としての効果があります。
強い胃薬ではないのですが、効果が認められます。
また、統合失調症にも効きます。
こちらもそれほど強いものとして効果が出るわけではないので、比較的安定している方に向いています。
そして、抗うつ剤としての効果もあります。
はっきりとした根拠はないのですが、落ち込みの改善や意欲の改善、食欲の増加に効果があることが認められています。
抗うつ剤としてもそれほど強いものではなく、不安感が大きい方などには向いていないものとなります。
少量使うことで、抗うつ剤としての効果があり、多量に使うことで、統合失調症に効果があります。
少量とは150mg~300mgで、多量とは300mg~600mgです。
最高で1200mgまで使えるのですが、そこまで使うことはあまりないようです。
効果がすぐに表れるため、即効性があります。
他の抗うつ剤は、効果が出るまで早くても1~2週間かかりますが、ドグマチールは、効果がすぐに表れるため、即効性があります。
また、抗うつ剤というと抵抗を持つ方もいらっしゃいますが、もともと胃薬として発売されているドグマチールは、抵抗感を薄れさせてくれます。
飲んで効果が出やすく、抵抗感もないため、薬に対する不安がある方に向いています。
副作用はどういったものがあるか
SSRIやSNRIなどの抗うつ剤に見られる眠気や吐き気といった副作用は少ないです。
ただし、抗精神病薬に見られる副作用はあります。
乳汁分泌、生理不順、性欲低下などです。
ですので、女性には向いていません。
さらに、パーキンソン病を引き起こすこともあります。
震えが出たり、転びやすくなったり、落ち着かなくなったりすることもあるようです。
こういったものは抗精神病薬にはよく見られますが、他の抗うつ剤には見られない副作用です。
副作用が出た時には、すぐに主治医に相談してください。無理にやめてしまうのではなく、他の薬へ変えたりしなければなりません。うつ症状の悪化などが起こることがあるためです。
ドグマチール(スルピリド)が向いている人とは
現在の治療法としては、最初にSSRIやSNRIといった新しいタイプの抗うつ剤を使うことが多いです。
こうした新しいタイプの抗うつ剤が効かない時やもう少し効かせたい時にドグマチールを使います。
先述のように、抗うつ剤としての副作用は少ないですが、抗精神病薬としての副作用は強く出てしまうので、安全性を考えると、最初からドグマチールを使うことはあまりないと言えます。
食欲がなく、薬の即効性を求める男性には向いているかもしれませんが、先に述べたように女性には向いていません。
胃薬として発売されたドグマチールですが、今では、抗うつ剤として使われることが多いです。
ただし、その副作用は他の抗うつ剤とは違ったものとなるので、注意しなければなりません。