妹の死が原因でPTSDとうつ病に。【体験談】
私はうつ病になるまでとても幸せでした。
友達や家族、大切な人たちに囲まれて健康で恵まれていました。
そんな私がなぜ鬱になったのか。
それは、妹の死でした。
私の誕生日に、妹は自ら死を選びました。
彼女もうつ病のような症状で、長年苦しんでいたのだと今ならわかります。
私はその時に深く考え悩みました。
彼女は自分に何を伝えたかったのか、何故誕生日に死を選んだのか…そう考えているとご飯も喉を通らずに、ベッドに蹲っているだけです。
心配した母に病院に連れていかれ、PTSDと診断されました。
ただ、お医者様とそりが合わず、そして自分が病気だと信じられずに行かなくなりました。
自分で自分をきつく叱りつけ、仕事をなんとか探して就職しましたが、もうその頃は他人が病気の自分を受け入れてくれると思えずに、また、大切な人を作れば失うと、もう痛いほどわかっていたので、人間関係は最悪でした。
話をせずに、黙々と作業をする私を、中には気に入らない人もいたようで、段々と行きにくくなり、辞めてしまいました。仕事をやめると再びベッドに蹲って過ごすだけの日常に戻ります。
このままではダメだと自分を怒っても、もう起きられませんでした。
そんな私が再び就職を決意するのですが、それは単に、一人暮らしをして一度家族と距離を置きたかったからでした。
もう全ての人間関係に疲れ、家族さえも、自分を分かってくれると思えませんでした。
それにベッドの中にいると、いやでも妹の気持ちがわかり、自分を責めてばかりだったので、生活を変えたかったのも、あります。
就職してしばらくすると、私は再びベッドから起きれなくなりました。
本当に悔しくて涙が出てきました。
食欲もなくなり、再び痩せていきます。
そんな私を、職場の方々は見捨てずにまずはきちんともう一度病院に行くことを勧めてくれました。
その頃はもう妹の死から2年も経過していました。
病院の先生は少し怒って、褒めて、認めてくれました。
そこで初めて私はPTSDからの鬱を発症していると知らされました。私はずっとずっと自分を責めていたので、今思えばずっと前から鬱を発症していたのだと思います。
私は周りが頑張れと言ったので、頑張れるはずだと思い込んで無理に体を動かしていたに過ぎなかったのです。
しばらくは家族に黙って病院に通っていましたが、死にたいという気持ちが強くなり、異変に気がついた職場の方が家族に病気のことを話してくれました。
私は心配かけたくないと思っていたのですが、家族は私を温かく支え、想像していたものとは違い、良い方向に物事が進んだことを感じました。
その後は医師の勧めで半年のお休みをもらい、復帰後は時間短縮で無理をしないように生活しています。
ただ、無理をしないと言っても、自分ではどこまでが限界か未だにわからずに、無理をしては何も出来なくなりを繰り返しているのでまだまだ自分をいじめているのだなとその度に自分を甘やかしています。
鬱になって気がついたことは、鬱の人は自分を責めて真面目に頑張っている方なのだと言うことです。
自分より他人優先で、つい頑張りすぎてしまう。私は鬱を通して自分を見つめなおしました。
自分が何をしたいのか何を食べたいのか、全くわからずに感情さえも制御したせいで何を感じているのかもわからなくなってしまったのです。
ですのでまずは自分が何をしたいのか、自分を優先してあげると、ほんの少しでも楽になれると思います。