気分変調型うつ病で通院し症も改善【体験談】
うつ病を経験したのは、約12、3年前になります。
その時は、留学から帰ってきたばかりで定職もなく、プライベートでも上手くいってなかったこともあり悩んでいた時期でした。
ただ、悩んでいるといった症状ではなく 夜眠れなかったり、いつも見ているテレビ番組で笑うこともできなくなっている日が続いていました。
ただ、うつ病という言葉も今ほど身近に聞いていなかったですし、自分がどうかしてしまったのかとずっと不安でした。
病院に行くきっかけがありました。
家族とファミリーレストランに行った時です。
頼んだリゾットが砂のように全く味が分からず、急に自分がおかしくなったような瞬間がありました。
家族の前で泣いてしまったことを覚えております。
それから、両親の勧めもあって近くの内科にまずは受診してみることになりました。
私はずっと体調も悪かったので、なにか重い病気にかかっているのかと思っていましたら、内科の先生は、急に 紹介状を書きますね。
と言って心療内科の病院宛ての紹介状を出してくれたのです。
私自身は、とにかく落ち込んでいましたし、されるがままにその日は栄養剤が入ったような点滴を受けて帰ったことも覚えております。
そこでも、看護婦さんが優しい言葉をかけてくれて、泣いてしまっていました。
そういう態度というか、なにか言われただけで泣いてしまっていた私は、本当に普通の精神状況ではなく、周りの家族がそこまで理解してくれてないような気がしていて、それも非常に辛かったことを覚えております。
その後、紹介された心療内科に初めて行ったわけですが、その病院は市内では有名であったこともあり、診察までに3時間かかるようなこともあり、落ち込んでいる私にはその時間が辛く耐え難いものでした。
ただ、初めて先生に自分のことを話せて大泣きしてしまったのですが、それは 今まで家族には話せなかった悩みだったり、身体のことを全て伝えることができて、先生も全部聞いて下さったので、気持ちがすーっと軽くなり、一時的ですが、症状が軽くなったことを覚えております。
その時は、抗不安剤のレキソタンとドグマチールを処方されました。
ドグマチールは、ホルモンバランスが悪くなると聞いてあまり長い期間は出せないと言われました。
それから、2週間後にまた来てくださいと言われ、それからしばらくの間、通っていました。
先生に毎回、自分の悩みや現状を話せたこと、先生からの優しい言葉、大丈夫ですよ、それは普通のことですよ、無理をしないで少しずつですよ、、そんな言葉が全て当時の私には励みになりました。
薬も私に合ったのか、ドグマチールはしばらくした後、処方されなくなりましたが、レキソタンは、その後 何年も飲んでいました。
レキソタンは、抗不安剤の中では、効力は強いようです。
普通で眠れなくなるときは、睡眠薬よりも私はレキソタンがあれば大丈夫でした。
私の場合は、気分変調型 うつ病だったようですが、どんなタイプのうつ病であれ、私は通っている病院の先生を信じ、お薬を処方された通り きちんと飲んできて かなり症状も改善されたように思います。
うつ病はとても辛い病気でしたが、人生の中でも 少し立ち止まって自分の生き方を考える良い機会で合ったと今は思っております。