家族が双極性障害Ⅱ型で精神医療センター【体験談】
家族が双極性障害Ⅱ型です。
最初は体調に異変があったようです。
頭痛や下痢などで内科にかかり風邪と診断されましたが一向によくならず、大きな病院を紹介され予約の日がもうすぐという時にパニックになりその病院に救急で連れていかれそこから精神医療センターを紹介されうつ病と診断されました。
原因は様々な要素が重なってのことだろうとのことでした。
隣人が夜勤らしく毎日の夜中のアイドリングや仕事や自身のことなどでの不眠もあったようで年齢的に色々な重圧が重なっていたようです。
顔に表情がなかったし手首に傷もあったようです。何か話しかけても反応がないなぐらいにしか思っておらず、今から思えばあの時すでに発症していたので本人は相当つらかっただろうと思います。つらいというよりおそらく死ぬことしか考えていなかったのではなかったのかなと思います。
精神医療センターへ連れて行きそこで即入院となりました。
その時は自分で風呂に入ることもできない感じでした。
入院治療のおかげでなんとかうつから回復して仕事も復帰できるようになりました。
家族一同安心していた矢先に今度はテンションが上がり過ぎて散財したり調子のいいことを言ったり多動になったりで挙句に職場で大きなミスをしてしまい通院しているセンターに相談して躁になったことが判明し診断名がうつ病から双極性障害に変わりました。
うつの時は本人が大変なのに対し躁の時は周りがふりまわされて本当に大変でした。
寝ないからです。眠剤を就寝前に飲むのですがふらふらしながらトイレに行ったり寝静まったかと思うと動き出したりしてこちらもうかうか寝ていられません。
家の中だけならまだしも幻聴が聞こえるらしく目を離した時に夜中に外に出て迷惑をかけ警察を呼ばれたこともありました。
受け答えはまともにするのですが家に戻ると幻聴からの思い込みの世界に生きているようで、その後も外に出よう出ようとするので病院に連れて行くために一晩中家族三人がかりでおさえつけて朝を迎えたことが今までで一番大変でした。
うつと違い躁は本人は病気の意識がないので入院させるのが大変でしたが毎日こんなだと家族がもたないしまわりにも迷惑がかかるのでなんとか成年後見人制度を利用して入院させることができました。
双極性障害と診断されてからの薬はリーマスです。
あれから5年経過し薬の量は減りましたが飲み忘れや職場の異動のストレスなどで定期的に躁になったりしているので正直また同じことの繰り返しかと思ってしまいます。
発症から約15年経ちますが完治することはない病気なのでいかにフラットな状態を保つかを意識してもらいたいのですがなかなか難しいようです。
生活リズムを乱さないように規則正しい生活を送ってほしいです。
家族にだけ迷惑をかけるのならまだしも人様に迷惑をかけてしまうのが一番困ります。
ネットで調べていたら本当に同じような症状で驚きます。
攻撃的になったり自信過剰になったり等。
こんな症状がまったく同じように出るとはやはりこれは病気なのだなと思い知らされます。
しかも治らない病気で遺伝要因も少なからずあるということに自分にも発症していないだけでそういう気はあるなと自覚できるような症状もあるのでストレスをかかえないよう気を付けたいと思います。