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デパス(エチゾラム)の効能、効果は?副作用はある?【抗不安薬(精神安定剤)】
デパスは、1984年に発売された、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。
効果が強いため、副作用も強く、依存性も高いので、使い方には注意が必要と言えます。
デパス(エチゾラム)の効能、効果とは
デパスを含めたベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、GABAという神経伝達物質の働きを強めることで、脳の活動を抑え、リラックスさせることができます。
不安の緩和、睡眠作用、筋肉の緊張をほぐす、けいれんを抑えるという4つの効果があり、薬によってその強さは異なります。
デパスは、不安の緩和と睡眠作用が強く、筋弛緩作用はやや強め、けいれんを抑えるのはそこまで強くはありません。
全体的には強い薬となるため、その分、副作用も強くなってしまいがちです。
睡眠作用が強いため、不安感による睡眠に悩んでいる場合に効果があります。
また、筋弛緩作用もやや強めなので、肩こりなどにも効果があります。
服用して20~30分ほどで効果が出てきます。
その後3時間ほどで、ピークを迎え、徐々に効果が薄れてきます。
1回の量は、0.25mgか0.5mgか1mgのうちで効果が見られる量を飲むようにします。
最初は少ない量から試していきます。
1日で最大3mgまで使うことができるので、1日中効果を持続させるためには、適量を1日3回飲むようにします。
副作用はどういったものがあるか
睡眠作用が強いこともあり、日中に眠くなってしまうことがあります。
よく眠ることができるのですが、睡眠の質を下げてしまうことがあります。
深く眠ることができないためです。
ですので、睡眠時間が長くても、良い睡眠をとれているとは言えないことがあります。
また、筋弛緩作用がやや強いことで、ふらつきを起こしてしまうことがあり、転倒してしまうことが多くなったりします。
副作用が強く出てきた場合には、主治医に相談し、量を減らしたり、薬を変えたりしていきます。
効果が強い場合には依存性が高くなってしまいます。
ベンゾジアゼピン系の抗不安は、作用時間が短く、かつ、効果が強い場合には依存性が高くなってしまいます。
デパスは、作用時間が短く、効果も強いため、依存性が高くなります。
身体的な依存としては、離脱症状が見られます。
離脱症状とは、薬をやめることで不安感などの症状が強くなってしまい、また薬を飲み続けて、やめたくてもやめられない状態のことを言います。
精神的な依存としては、強い薬なので、頼ってしまいがちになってしまうということが見られます。
また、薬に慣れてしまい、最初は1錠で効いていたものが効かなくなってきて、だんだんと量が増えていってしまうということもあります。
依存してしまわないように気を付けてください。
デパス(エチゾラム)が向いている人とは
不安感が強く出てしまっている方など、症状が強い場合には、最初から使うこともありますが、様子を見る場合には、最初は効果が弱い薬からにします。
効果が弱いと副作用も弱いためです。他の薬を試してみて、効果が見られないときに、デパスを飲むようにします。
高齢者などには向いていません。
筋肉の緊張がほぐれてしまうことで、ふらつきが起こりやすいからです。
転倒してしまって、怪我のもとにもなりかねません。
デパスは、その効果が強いため、即効性があるように感じますが、実はそれほど即効性があるとは言えません。
他の薬でもっと即効性のあるものがありますので、すぐに効果を出したい場合には、そういった即効性の強い薬にした方が良いです。