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ランドセン(クロナゼパム)の効能、効果は?副作用はある?【抗不安薬(精神安定剤)】
ランドセンは、1981年に発売された、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。
効果がしっかりしているので、抗不安薬としても使えるのですが、てんかんへの効果もあり、抗てんかん薬と呼ばれることもあります。
ランドセン(クロナゼパム)の効能、効果とは
ランドセンをはじめ、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、GABAという神経伝達物質の働きを強めることで、脳の活動を抑え、リラックスさせることができます。
ベンゾジアゼピン系では、抗不安作用、睡眠作用、筋弛緩作用、抗けいれん作用という4つの効果があります。
ランドセンは、筋弛緩作用が中程度で、他の3つは強いです。
ランドセンでは、その他にも気分安定作用と睡眠の質を上げる作用があります。
ベンゾジアゼピン系は、深い睡眠を減らしてしまい、睡眠の質を下げてしまう薬が多いのですが、ランドセンはその心配がありません。
効果は15~30分ほどで出てきますので、即効性があると言えます。
効果のピークは2時間ほどで、8~24時間持続します。
量としては、1日0.5~6mgとなっています。
作用時間が長いため、効果も長く持続しますが、副作用も長く出ることがあるので注意してください。
ランドセンは、てんかんへの処方が認められているため、てんかん以外の病状の場合は保険適用外となってしまいます。
ですので、不安障害やうつ病など多岐にわたって効果はありますが、てんかん以外で処方されることは少ないと言えます。
副作用はどういったものがあるか
効果が強い割には、副作用はそこまで強くありませんが、やや強めに出てきます。
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、眠気とふらつきという副作用があります。
ランドセンは、睡眠作用が強いため、日中に飲むと眠気が起こることがあるので、眠くなってしまうと困る場合は気を付けてください。
逆に、大きな不安感に襲われて、眠ってしまった方が楽な場合もありますので、そういったときは飲むと良いです。ふらつきについては、筋弛緩作用が中程度なため、やや強めに出ます。
副作用が強く出てしまっているときには、主治医に申し出てください。
量を減らしたり、薬を変えたりして対応していきます。
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬では、効果が強く、作用時間が短いと依存性が高くなります。
ランドセンは、効果が強いのですが、作用時間は長いため、依存性はそこまで高くありません。
ですが、常用すると、依存性は高くなりますので注意が必要です。
身体的に薬をやめたくてもやめられないという離脱症状が出たり、精神的に頼ってしまったり、薬が同量でも効かなくなってきたりする依存があります。
ランドセン(クロナゼパム)が向いている人とは
てんかんの人はもちろんなのですが、その他にも、不安が大きい人、睡眠不足や質の良い睡眠がとれてない人、身体が緊張してしまっている人などに向いています。
不安障害、うつ病、躁うつ病など、病状としては多岐にわたって使うことができ、効果も十分あります。
しかし、先述したように、てんかん以外では、保険適用外となってしまいますので、他のベンゾジアゼピン系で効果が見られない場合に飲むことになります。
ランドセンは、様々な症状が出ているときに効果がより期待できます。
不安だけだと他の薬の方が良かったりしますので、最初から処方されるというよりも、他の薬を試してみて効果が見られないときに処方されるものです。
常用は避け、用法を守って使ってください。