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ソラナックス(アルプラゾラム)の効能、効果は?副作用はある?【抗不安薬(精神安定剤)】
ソラナックスは、1984年に発売された、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。
即効性もあり、効果もしっかりしているのですが、副作用は少なめです。
多くの抗不安薬は、効果が強いと副作用も強くなってしまいがちですが、ソラナックスはバランスのとれた薬だと言えます。
ソラナックス(アルプラゾラム)の効能、効果とは
ソラナックスを含め、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、神経伝達物質であるGABAの働きを強めることで、脳の活動を抑えることができ、リラックスすることができます。
ベンゾジアゼピン系では、不安感の緩和、睡眠作用、筋肉の緊張をほぐす、けいれんを抑えるという4つの効果が期待できます。
ソラナックスは、抗不安作用が強すぎず、弱すぎずという中程度の効き方で、他の3つの効果は、それほど強くありません。
ですので、不安感を取り除くのには効果があります。
15~30分くらいで効果が出始め、2時間ほど経つとピークを迎えます。
その後、7~14時間程度で効果が薄れていく形となります。
即効性があるため、不安になった時の頓服としても使えます。0.8~2.4mgの間で使っていきます。
副作用はどういったものがあるか
睡眠作用は弱く、多くはないのですが、強い眠気に襲われる方もいるようです。
また、深い眠りを減らしてしまうことで、睡眠の質自体が悪くなることがあります。
睡眠時間を十分にとっても、質が良くないと熟睡した感覚が少なくなってしまいます。
副作用として、ふらつきもありますが、筋弛緩作用も弱いためそれほど強く出ることはありません。
副作用が強く出ているときには、主治医と相談してください。
量を減らすか、薬自体を変えるかして対応していきます。
依存性はやや多めですが、常用するように飲まなければ、依存することは少ないです。
ベンゾジアゼピン系では、効果が強く、作用時間が短いと依存性が強くなります。
ソラナックスは、他の薬と比べて効果も作用時間も中間ですので、依存することが少ないと言えるのです。
常に飲むようになってしまうと、精神的に頼ってしまったり、身体に薬がたまり、少しで効いていたものが効かなくなって量が多くなったりしてしまいます。
こうしたことから、常用はしないようにしてください。
ソラナックス(アルプラゾラム)が向いている人とは
最初から強い薬を使うことは、不安感が強く出ている場合にはありますが、基本的にはあまりありません。
ソラナックスは、それほど強い薬ではないので、治療の最初に使い、その効果と副作用の様子を見たりします。
合えばそのまま、効果が強すぎれば弱い薬へ、弱すぎれば強い薬へといった形です。
逆に、最初に弱い薬を飲み、効果が見られないので、ソラナックスへ変えることもあります。
即効性があるため、不安感が強く出た時や、不安感を抑えたい場面で使うこともできます。
副作用もそれほど強くないので、眠気やふらつきが起こってしまうと困るときでも、安心して使えます。
ソラナックスは、効果と副作用のバランスがとれた薬です。
治療の初期に使い、様子を見て量を調節し、また、様子によって他の薬へと変えていきます。
常用する薬ではなく、頓服で使うことが多いと思いますので、不安感が出た時などに飲むようにしてください。