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ノリトレン(ノルトリプチリン)の効能、効果は?副作用はある?【抗うつ剤】
副作用の多い三環系の中では、比較的副作用が少なめのノリトレン(ノルトリプチリン)
ノリトレンは、1971年に発売された、三環系と呼ばれるタイプの抗うつ剤で、SSRIやSNRIといった新しいタイプとは異なる、昔からある薬です。
三環系の方が新しいタイプよりも効果がある反面、副作用も大きくなります。
ノリトレン(ノルトリプチリン)の効能、効果とは
ノリトレンは、副作用の多い三環系の中では、比較的副作用が少なめです。
効果としては、セロトニンとノルアドレナリンを増加させることができ、特に、ノルアドレナリンを増加させることに優れています。
ノルアドレナリンが増加することで、意欲向上が期待できるため、うつ症状としての意欲低下や無気力状態を改善させることができます。
セロトニンとノルアドレナリンを増加させるということはどういうことか説明しておきます。
この2つは、神経伝達物質で、役割を果たすと回収されてしまいます。
この回収(再取り込み)を阻害することによって、増加させることができるということになります。
ノリトレンの最初の服用は、1日10~25mgです。
これより少量でも構わないですが、効果も弱くなってしまいます。
副作用の様子も見ながら、少しずつ量を増やしていきます。
最大で150mgまでとなっていますが、150mg処方する場合は、注意が必要です。
飲みすぎると、強い副作用が出ることがあり、命も危険にさらされることがあるからです。
処方された量を適切に飲むようにしてください。
効果が出るまでに最短でも1~2週間かかり、遅いと1か月ほどかかることもあります。
1~2か月は飲み続けてみないと、体に合って、効果が出るかどうかがわかりません。
最低でも1~2か月飲んでください。
効果が出た時は、6~12か月飲み、症状が落ち着いてきたら、そこから徐々に減らしていきます。
症状が落ち着いたからといって、すぐに薬をやめないようにしてください。
副作用はどういったものがあるか
ノリトレンの副作用としては、便秘、口渇、そして、体重増加などがあげられます。
三環系の中では少ない方ですが、それでもSSRIやSNRIなどよりは多いです。
副作用が出ても、すぐに薬をやめずに、一度主治医と相談してください。
抗うつ剤を、急に飲まないようにすると、副作用が強くなったり、他の症状が出たりします。
それなので、副作用が出た時には、すぐに主治医にみてもらってください。
ノリトレン(ノルトリプチリン)が向いている人とは
最初からノリトレンのような三環系を処方されることは少ないです。
SSRIやSNRIといった新しいタイプの方が、効果は弱いですが、副作用も強くないので、まず処方されます。
こうした新しいタイプの抗うつ剤で効果が認められないときに三環系の抗うつ剤が使われます。
ノリトレンは先述したようにノルアドレナリンを増加させるのに優れているため、意欲がない人や無気力な人などに向いていると言えます。
また、トリプタノールで効果が出たが、副作用も強く出てしまった人には、同じような効果が期待できるノリトレンが有効です。
副作用もトリプタノールほど強くはありません。
ノリトレンは意欲向上が期待できる抗うつ剤です。
三環系の中では、副作用が弱いですが、それでも、新しいタイプの薬よりも強く出ます。
まずは、SSRIやSNRIといった薬を試してから、ノリトレンなどの三環系に変えていってください。