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テトラミド(ミアンセリン)の効能、効果は?副作用はある?【抗うつ剤】
テトラミドは、1983年に発売された四環系の抗うつ剤です。
三環系の副作用が強かったため、それを抑えたものとして四環系が開発されました。
しかし、副作用を弱くした分、抗うつ剤としての効果も弱くなってしまいました。
現在は、SSRIやSNRIといった新しいタイプが開発されたので、あまり四環系は使われることが少なくなってきています。
テトラミド(ミアンセリン)の効能、効果とは
テトラミドは、眠りを深くすることができます。
強すぎると、眠気やふらつきといった副作用になってしまいますが、不眠の方には向いていると言えます。
四環系は睡眠薬のように使うことができるのです。
また、テトラミドは、ノルアドレナリンを増加させる効果があるため、意欲を向上させることができます。
一方で、セロトニンを増加させることは期待できないため、不安感を取り除くことは難しいです。
1日数回に分けて使うこともできますが、眠気を誘発してしまうため、夕食後や睡眠前に1日1回で処方されることもあります。
数回に分けても1回でも、同量の摂取ならば変わらないようです。
1日に10~30mgから服用を開始します。最大で60mgまで増量することができます。
効果が出るのは早くて1週間ほどです。
遅いと1か月ほどかかることもあります。
個人差はありますが、テトラミドは三環系よりも早く効果が出ます。
1~2か月飲んでも効果が見られないときは、テトラミドが効いていないことになるので、他の薬に変えるようにしてください。
効果が出た時は、6~12か月飲み続け、症状が落ち着いたら徐々に減らしていきます。
急にやめずに、徐々に減らしていかないと、再発してしまう危険性もあるので注意してください。
副作用はどういったものがあるか
先述のように、テトラミドは、眠気やふらつきといった副作用があります。
不眠の場合は睡眠薬代わりに使うことができますが、副作用が出過ぎているときは、注意が必要です。
その他にも、体重増加や便秘なども副作用としてあげられます。
副作用が強く出た場合には、主治医にすぐに申し出てください。
自分の判断でやめてしまうと、より副作用が強く出たり、他の症状が出たりします。
副作用に悩まされているときには、主治医とよく相談し、薬を減らしたり、変えたりしてください。
テトラミド(ミアンセリン)が向いている人とは
セロトニンの増加は期待できず、ノルアドレナリンの増加が期待できるため、不安感や落ち込みが少なく、意欲が出ない方にはテトラミドが向いています。
ただ、最初からテトラミドのような四環系が使われることは少なく、最初は、SSRIやSNRIといった新しいタイプの抗うつ剤を使うことが多いです。
なぜならば、効果が弱いのですが、副作用が弱いためです。
新しいタイプが効かないときに四環系を検討します。
また、不眠症の方には、より効果が期待できますが、飲みすぎると眠気が強くなりすぎたりするので、注意してください。
テトラミドは、新しいタイプの抗うつ剤が出てきたため、最近では、あまり使われなくなってきているようです。
ただ、不安感などがなく、意欲ややる気が出ない、かつ不眠で悩んでいる人には、適している薬です。
新しいタイプを試して、効果が出なかったら、テトラミドを飲んでみてください。