- Home
- アモキサン(アモキサピン)
- アモキサン(アモキサピン)の効能、効果は?副作用はある?【抗うつ剤】
アモキサン(アモキサピン)の効能、効果は?副作用はある?【抗うつ剤】

アモキサンは、1980年ごろに発売された三環系の抗うつ剤です。
三環系は以前からあるタイプの抗うつ剤で、最近では、SSRIやSNRIといった新しいタイプの薬が出てきていますが、効果が大きいため、まだ処方されています。
アモキサン(アモキサピン)の効能、効果とは
アモキサンは、副作用が大きい三環系の中でも、効果が少し劣るものの、副作用が少なめです。
不安感や落ち込みを改善させるセロトニンと、意欲を上げるノルアドレナリンの両方を増加させることができます。
特に、ノルアドレナリンの増加に役に立ち、意欲改善に効果が期待できます。
セロトニンとノルアドレナリンは神経伝達物質で、役割を果たすと回収されてしまいます。
その回収(再取り込み)を阻害するとこで、量を増やすことができるのです。
アモキサンの効果が表れるのは、他の三環系と比べても早いです。
多くは2週間程度かかりますが、アモキサンの場合は、1週間以内に効果が出る人もいます。
1日1回から様子を見て服用していきます。
1日25mgから始めて、多くて150~200mg程度まで服用します。
300mgまで使うことができますが、使いすぎると体に負担がかかり、命の危険もあります。
副作用がないことを確認しながら、1日で2~3回に増やしていきます。
副作用はどういったものがあるか
先述したように、副作用は三環系の中では少なめです。
しかし、SSRIやSNRIなどと比べれば、多くなってしまいます。
副作用の内容としては、体重増加や不眠があげられます。
セロトニンの増加よりもノルアドレナリンの増加の方が期待できるため、不安感が残り、不眠へと繋がっていくことがあるようです。
副作用が出た時は、まず主治医に相談してください。
自分で判断してやめてしまったりすると、かえって副作用が強く出たり、他の症状が出たりしてしまいます。
徐々に減らしていくのか、他の薬へと変更するのかを主治医と相談して決めていってください。
アモキサン(アモキサピン)が向いている人とは
三環系の抗うつ剤が初めから使われることは少ないです。
まずは、SSRIやSNRIなどの副作用の軽いものから使っていきます。
ただ、その分効果も弱めなので、こうした新しいタイプの抗うつ剤で効果が認められない場合に、三環系の薬が使われます。
副作用があることを理解したうえで、効果が出るように三環系へと変えていきます。
意欲低下が強く見られるときには、ノルアドレナリンの増加が期待できるアモキサンが有効です。
また、副作用も三環系では少なめなので、いきなり強い薬を飲むことに抵抗がある場合には、アモキサンを試してみると良いです。
アモキサンは、副作用が少ないということですが、それは三環系の中でということですので、注意してください。
SSRIなどの新しいタイプの抗うつ剤よりも三環系の方が副作用は大きく出ます。
その中でも少な目という位置づけです。
不眠など副作用が出た時には、主治医に相談して量を調節したりしてください。
また、アモキサンでも効果が出ないときには、他の薬へと変えることも必要になってきます。