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ルボックス(フルボキサミン)の効能、効果は?副作用はある?【抗うつ剤】
ルボックスは、1999年に発売されたSSRIという新しいタイプの抗うつ剤です。
SSRIは、副作用が弱いため、それまであった三環系、四環系という抗うつ剤よりも使われやすいのですが、効果も弱めです。
さらに、ルボックスは、SSRIの中でも古いタイプですので、他のSSRIが開発されて、現在では、あまり使われていません。
ルボックス(フルボキサミン)の効能、効果とは
SSRIは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬という意味です。
セロトニンという神経伝達物質は、役割を終えると再取り込みされてしまいますが、それを阻害することで、セロトニンを増加させることができます。
セロトニンは、不安感や落ち込みを改善するものなので、不安感や落ち込みがある人に向いていると言えます。
ルボックスは、SSRIの中では副作用が強い割に、効果が特に高いとは言えません。
ただ、多くの量が使えるため、少しずつ増やしていくことができます。
効果と副作用を見ながら、適量を探すことができるのです。
1日1~2錠、25~50mgから始め、効果が出るまで徐々に増やしていきます。
地域によって、最大量が異なり、150~300mgが最大です。
150mgが最大の地域で、それ以上必要になると、最大量が大きい地域の他の病院へ転院しなければなりません。
そうなったときには、転院よりも薬を変えた方が良いと思います。
もちろん、副作用が出た段階でそれ以上の量にすることはありません。
効果は、2週間程度しなければ出てきません。
それまでは継続して飲み続けてください。
効果が出た段階で、その量を維持し、6~12か月飲み、症状が落ち着けば徐々に減らしていく形となります。
副作用はどういったものがあるか
セロトニンによって、胃腸が刺激されることで、吐き気や下痢が副作用として出ることがあります。
しばらくすると自然に収まることが多いのですが、辛い場合には、主治医に申し出るようにします。
胃薬などを使ったり、薬の量を減らしたり、薬自体を変えたりしていくことになります。
辛いからと言って、自分の判断でやめたり、減らしたりすることはしないようにしてください。
用法を間違えると、症状が悪化したり、副作用が強く出たり、他の症状が出たりします。
必ず、主治医と相談するようにしてください。
ルボックスは、併用が禁止されている薬がありますので、注意してください。
ルボックスと飲むことで、併用した薬の効果を増強してしまうからです。
ルボックス(フルボキサミン)が向いている人とは
新しい抗うつ剤であるSSRIなどが、治療の最初に使われます。
効果は弱いですが、副作用も弱いためです。
こうしたタイプの薬が効かないときには、三環系などを使っていくようになります。
先にも述べたように、ルボックスは、セロトニンを増加させることができるため、不安解消や落ち込みの軽減などが期待できます。
不安感や落ち込みを感じる人に向いていると言えます。
ルボックスを1~2か月飲んでも効果が出ない場合には、他の薬に変えていくことになります。
ルボックスはSSRIの中では、副作用が強く、他のSSRIと比べて、効果はあまり変わりません。
ただし、多量に処方することができるため、多量のSSRIが必要な人にとっては、有効です。