- Home
- ルジオミール(マプロチリン)
- ルジオミール(マプロチリン)の効能、効果は?副作用はある?【抗うつ剤】
ルジオミール(マプロチリン)の効能、効果は?副作用はある?【抗うつ剤】
ルジオミールは、1981年に発売された四環系の抗うつ剤です。
三環系の副作用が強かったために、それを抑えた抗うつ剤として四環系が開発されましたが、その効果も弱くなってしまいました。
さらに、現在では、SSRIやSNRIといった新しいタイプの抗うつ剤が開発されたため、あまり使われることがなくなってきています。
ルジオミール(マプロチリン)の効能、効果とは
ルジオミールなどの四環系は、睡眠を深くすることができるので、不眠で困っている人には有効です。
また、ルジオミールは、ノルアドレナリンの増加が期待できるので、意欲の上昇に効果があります。
その一方で、セロトニンの増加は期待できないので、不安感がある人には向いていません。
四環系は、SSRIやSNRIなどの新しいタイプの抗うつ剤よりも効果はあまりありません。
それなので、あまり使われなくなってきています。
四環系は、単独で使われるよりも、他の抗うつ剤の補助的な役割で使われることが多いです。
そんな四環系の中でも、ルジオミールは効果が強く出ます。
1日10~25mgから始めて、徐々に効果が出るまで増やしていきます。
効果が出たところで維持する形となりますが、効果が出るまでに早くて1週間、遅いと1か月ほどかかることもあります。
1~2か月服用しても、効果が認められない場合には、他の薬に変えることを検討してください。
効果が見られれば、6~12か月飲み続け、症状が治まって、再発の危険性もないようならば、徐々に量を減らしていきます。
急にやめると、再発の危険性が増し、また、他の症状が出てしまうこともあります。
副作用はどういったものがあるか
ルジオミールは、多量に摂取すると、けいれんを起こす可能性があります。
また、先に述べたように睡眠を深くできるのですが、その反面、副作用が強く出ると、眠気やふらつきなどに悩まされます。
その他、体重増加や口渇などがあげられます。
副作用が出た時には、すぐ主治医に相談してください。副作用が出たからといって、飲むのを急にやめると、症状が悪化したり、他の症状が出たりします。
必ず、主治医と相談のうえ、薬の量を減らすか、種類を変えるかしてください。
ルジオミール(マプロチリン)が向いている人とは
最初からルジオミールなどの四環系を使うことは少ないです。
初めは、新しいタイプの抗うつ剤を使ってみます。
それでも効果が出ないときに使うようにします。
ルジオミールは、不眠で困っていて、不安感よりも意欲がないことが問題の中心にある人に向いています。
先述したように、セロトニンの増加が期待できず、ノルアドレナリンの増加に期待ができるからです。
ルジオミールは、最初から使われるものではないのですが、他の薬の補助として使われることがあります。
不眠で悩み、かつ、不安感が少なく、それよりも意欲がないことに悩んでいる人向けです。
ただ、量が多いとけいれんが出たりする場合がありますし、量が少なくても、他の副作用が出ることがあるので、注意が必要です。