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トレドミン(ミルナシプラン)の効能、効果は?副作用はある?【抗うつ剤】
トレドミンは、2000年に発売された、SNRIという新しいタイプの抗うつ剤です。
効果も弱いが副作用も弱めの薬ですので、他の薬の補助的に使われることが多いようです。
トレドミン(ミルナシプラン)の効能、効果とは
トレドミンを含めた、SNRIというのは、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬という意味です。
セロトニンとノルアドレナリンは、神経伝達物質で、役割を終えると回収されてしまいます。
その回収(再取り込み)を阻害することで、2つの物質を増加させることができるのです。
セロトニンは、不安感や落ち込みに効果があり、ノルアドレナリンは、意欲や気力に効果があります。
トレドミンは、セロトニンとノルアドレナリンの両方を増やすことができるので、一見、強そうな薬かと思いがちですが、効果は弱めです。
その分、副作用も弱いので、副作用が心配な方には向いています。
1日1回の服用では、効果が発揮されないので、1日2~3回に分けて服用します。
最初は、1日で25mgから始めます。
効果が表れるまで、徐々に増やしていき、効果が表れたところの量で維持します。
最大で100mgまで服用できますが、高齢者の方は最大で60mgまでとなっています。
効果が出るまで1~2週間、遅い場合は1か月ほどかかることもあります。
効果が表れているかどうか、副作用の状態も見ながら、適量を見つけていきます。
適量が見つかってから6~12か月飲み続け、症状が落ち着いてきたら徐々に減らしていく形となります。
急にやめると、症状が再発したり、他の症状が出たりします。
ですので、主治医と相談しながら、徐々に減らしていきます。
副作用はどういったものがあるか
トレドミンの副作用は全体的に少なめです。
ただ、セロトニンとノルアドレナリンの両方を増やすため、それぞれが増えることでの副作用が認められます。
セロトニンが増えることによって、胃腸が刺激され、吐き気や下痢を起こしたりします。
また、SSRIではよくある副作用なのですが、性機能障害もトレドミンでは認められます。
次に、ノルアドレナリンの増加による副作用ですが、こちらは尿閉があげられます。
副作用が出てきたときは、すぐに主治医に相談してください。
自分の判断で服用をやめると、かえって症状が悪化したりします。
主治医に申し出て、薬の量を減らしたり、変えたりしてもらってください。
トレドミン(ミルナシプラン)が向いている人とは
効果が弱めなので、症状が軽度の方や、もう少し意欲を上げたいといった方に向いています。
また、うつの症状で頭痛などの痛みが出ている方や、他の薬を飲んでいる方にも向いていると言えます。
トレドミンは痛みにも効きますし、他の薬への影響も見られないためです。
尿閉という副作用があるため、もともと尿が出にくいという方には向いていません。
特に、男性に多いので注意してください。
トレドミンは、効果が弱い反面、副作用も弱いので、SSRIなどの他の薬の補助として使われることが多いです。
痛みを伴ううつ症状の方は、痛みによる再発の危険性が高いので、痛みを取るためにトレドミンを使う場合もあります。
ただし、もともと尿が出にくいという方は注意してください。