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レクサプロ(エスシタロプラム)の効能、効果は?副作用はある?【抗うつ剤】

レクサプロは、日本では、2011年に発売された、SSRIという新しいタイプの抗うつ剤です。
これまでの抗うつ剤は、効果が強いと副作用も強い、あるいは、副作用を抑えると効果も弱くなってしまうというものが多かったのですが、レクサプロは、効果があって副作用が少ないという非常に安定的な抗うつ剤となっています。
レクサプロ(エスシタロプラム)の効能、効果とは
レクサプロを含め、SSRIというのは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬という意味です。
セロトニンは、神経伝達物質で、役割を終えると回収されてしまうのですが、この回収(再取り込み)を阻害することができるのです。
特に、レクサプロは、ほぼ、セロトニンのみ再取り込みを阻害するため、ノルアドレナリンなどの他の神経伝達物質には影響しません。
セロトニンのみに影響することで、副作用も少なく済む一方、ノルアドレナリンの効果が弱まってしまいます。
セロトニンは、不安感や落ち込みに効果があるのですが、ノルアドレナリンは、意欲に効果があり、そのため、意欲を上昇させたい場合には、レクサプロは向かないということになります。
1日1錠、10mgから始め、早いと1週間ほどで効果が表れてきます。
効果が表れれば、その量を維持し、効果が見られないときは、量を増やしていきます。
最大で20mgまでとなっています。20mgを飲んでいても効果が見られなければ、他の抗うつ剤へ変えていきます。
効果が見られて、6~12か月飲み続け、症状が安定したのならば、徐々に量を減らしていきます。
急にやめることはしません。急にやめることで再発したり、他の症状が出たりしてしまうからです。
副作用はどういったものがあるか
レクサプロは、副作用が少なめですが、出る方もいます。
セロトニンによって、胃腸を刺激され、吐き気や下痢などの副作用が出ることがあります。
また、他のSSRIに比べて少ないながらも、性機能障害も副作用としてあります。
副作用が出た時には、すぐに主治医に相談してください。
副作用が出たからと言って、自分の判断でやめるのは危険です。
先にも述べたように、急にやめることで、症状の悪化や他の症状が出ることがあるのです。
吐き気や下痢に対しては、胃薬などが出されることもありますし、レクサプロを減らしたり、他の薬に変えたりして対応していきます。
レクサプロ(エスシタロプラム)が向いている人とは
レクサプロは、眠気が出ることが少ないので、仕事をしながら治療していきたいという人などに向いています。
また、副作用そのものが少なく、効果も認められるため、治療の第一歩として使われることが多いです。
セロトニンの増加によって不安感が軽減するため、不安感に襲われる人や落ち込みが激しい人に向いていると言えます。
副作用も少なく、効果が認められる、安全性が高いレクサプロは、治療の導入時に使われることが多いです。
レクサプロで効果が見られなければ、他の抗うつ剤に変えていきます。
他のSSRIや三環系などに変えていくことで、体に合った薬を見つけます。
効果だけでなく、副作用の様子も見ながら慎重に変えていくことになります。