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トリプタノール(アミトリプチリン)の効能、効果は?副作用はある?【抗うつ剤】
トリプタノールは、1961年に発売された三環系の抗うつ剤です。
効果は大きいのですが、副作用も大きいため、服用の最初から使うことは少ないです。最初は、SSRIやSNRIなどの種類から始めていくことが多いようです。
トリプタノール(アミトリプチリン)の効能と効果とは
三環系の中でも、トリプタノールは、一番効果が強いといっても過言ではありません。
セロトニンとノルアドレナリンをバランスよく増やすことができます。
セロトニンの増加によって、不安感や落ち込みを改善させ、ノルアドレナリンの増加によって、意欲を上げる効果が期待できます。
セロトニンとノルアドレナリンは、神経伝達物質です。
これは、役割を果たすことで回収されてしまいますが、その回収(再取り込み)を阻害することで、量を増やすことができます。
トリプタノールは再取り込みを阻害することができるので、この2つの量を増加させることができるのです。
1日1~3回服用します。
最初は少量で、1日1回程度で様子を見ていきます。
1日で30~75mgの量を服用し、効果が表れた時点で、その量を維持しますが、その前に副作用がひどく出るようならば、増量はしません。
副作用が出ていないことを確認しながら量を調節していきます。
最大で1日150mg程度が限界です。300mgまで処方は認められていますが、強い薬なので、慎重に体調を見ながら適量を服用しなければなりません。
効果は、早くても1~2週間しないと出てきません。
遅い時は、1か月程かかる場合もあります。それなので、量を増やす時も、1~2週間は様子を見ていかなければなりません。
副作用はどういったものがあるか
先に述べたように、トリプタノールは一番効果が強いのですが、その反面、副作用も強く出ます。副作用の内容としては、眠気、ふらつき、体重増加、便秘などです。
三環系は副作用が多いのですが、特にトリプタノールはその中でも多いと言われます。
副作用が出た時には、すぐに服用をやめるのではなく、まず、主治医に相談してください。
抗うつ剤は、やめることで副作用が強くなってしまったり、他の症状が出たりします。
徐々に薬の量を減らすか、別の薬に変えるか、主治医とよく相談したうえで決めていってください。
トリプタノール(アミトリプチリン)が向いている人とは
先述したように、服用の最初は、新しい抗うつ剤であるSSRIやSNRIなどが使われます。
なぜかというと、効果が弱いのですが、副作用も弱いからです。
いきなり強い薬を飲むと、副作用も強く感じてしまいます。それなので、古くからある三環系の抗うつ剤は、第2の手段として用いられます。
SSRIやSNRIを飲んでも効果が表れない人が、三環系のトリプタノールを服用します。
また、トリプタノールは強いので、他の三環系の抗うつ剤を試してからトリプタノールへと変える人もいます。
副作用が出ても良いから、不安感などを取り除きたいと思う方向けと言えます。
トリプタノールは効果が強いのですが、副作用も強いので、服用には、十分注意が必要です。
あまりに摂取しすぎるとかえって体を壊してしまったり、命の危険もあります。
他の薬を試しても効果が出ないときに、服用してください。