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レメロン(ミルタザピン)の効能、効果は?副作用はある?【抗うつ剤】
レメロンは、2009年に発売されたNaSSAという新しいタイプの抗うつ剤です。
効果がしっかりしていますが、副作用として、眠気と体重増加があります。
レメロン(ミルタザピン)の効能、効果とは
NaSSAというのは、ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬という意味です。
ノルアドレナリンとセロトニンは、神経伝達物質で、役割を終えると回収されてしまいます。
SNRIなどは、こうした回収(再取り込み)を阻害することで、2つの物質の量を増加させることができます。
一方、NaSSAは、2つの物質の分泌量そのものを増やすことができます。
ですので、SNRIなどとNaSSAを組み合わせて使うことで、よりノルアドレナリンとセロトニンを増やすことができるのです。
ノルアドレナリンは、意欲や気力に関係していますので、意欲がない人や無気力状態の人に向いています。
セロトニンは、不安感や落ち込みを改善させることができますので、そういった症状が出ている人に向いていると言えます。
レメロンは、1日1回の服用となります。
15mgの錠剤しかありませんが、最初から15mgで始めると強い眠気に襲われてしまうことが多いです。
それなので、半分の7.5mgか、四分の一の3.75mgから始めるのが良いと思われます。
効果が表れるまで早いと1週間ほどです。
最初は眠気に襲われますが、徐々に薄れていきます。
副作用と効果の状態を見ながら、量を増やしていきます。
最大で45mgまで増やすことができます。
効果が表れた段階でその量を維持し、飲み続けます。
その後、症状が落ち着いてきたら徐々に減らしていきます。
この時、急にやめてしまうと、症状が再発したりしてしまいますので注意してください。
副作用はどういったものがあるか
レメロンは、効果がしっかりしていますが、その反面、副作用も強めです。
強い眠気という副作用が見られます。
特に飲み始めに見られ、徐々に薄れはしますが、残ってしまうこともあります。
そして、もう一つ大きな副作用は、体重増加です。
食欲が出てきてしまうため、体重が増加してしまうのです。
副作用が出た時には、主治医に申し出て、量を減らしたり、他の薬に変えたりといった対処を考えていきます。
自分の判断でやめると、かえって症状が悪化したり、他の症状が出たりしてしまいます。
気を付けてください。
レメロン(ミルタザピン)が向いている人とは
先に述べたように、副作用が強いのですが、逆に不眠や食欲が出ないことで悩んでいる方には向いています。ただ、眠気は強く出てしまうため、長期休暇中の方などでないとなりません。
日中に仕事などの活動をするのは難しいです。
また、うつ症状として頭痛などの痛みが出ている方にも向いています。
不安感などが取り除かれても、痛みが残ると、うつ症状が再発する可能性が高くあります。
それなので、この痛みも取り除く必要があるのですが、レメロンは、痛みを取り除く効果もあります。
レメロンは効果がしっかりしている分、強い眠気などの副作用もあります。
特に最初は強く出るため注意が必要です。
しっかり時間をとって治療にあたれる方にはいいのですが、仕事などをしながら治療していく方には難しいかもしれません。