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セレナール(オキサゾラム)の効能、効果は?副作用はある?【抗不安薬(精神安定剤)】
セレナールは、1970年に発売された、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。
副作用も弱いですが、効果も弱く、古い薬のため、現在はあまり使われることのないものです。
セレナール(オキサゾラム)の効能、効果とは
セレナールを含む、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬では、不安の緩和、睡眠作用、筋肉の緊張をほぐす、けいれんを抑えるという4つの効果があります。
薬によって、それぞれの効果の強さが異なるのですが、セレナールはどの効果も弱いです。
ゆっくり長く効くというのが特徴で、不安感がそれほど強くない方に向いていると言えます。
効果が弱いこともあり、副作用も依存性も弱いです。
即効性があるものではなく、服用してもすぐに実感できる薬ではありません。
服用後、8時間ほどで効果がピークを迎え、その後、56時間ほどかけてゆっくりと薄くなっていきます。
ベンゾジアゼピン系は、効果が強く、副作用も強いものが多く、頓服として使うことが多いのですが、長期間使う場合には、セレナールが良いと言えます。
他のベンゾジアゼピン系の抗不安薬では、長期間常用すると依存性が高くなってしまいますが、セレナールはその点でも安心して使えます。
ただし、まったく依存性がないというわけではありませんので注意してください。
セレナールは、5mg錠と10mg錠があり、1日で20~60mg服用します。
ですので、1日3回に分けて飲むようにします。
副作用はどういったものがあるか
副作用としては、ベンゾジアゼピン系は眠気とふらつきがあります。
セレナールは、眠気は少し出ることがありますが、さほど強くはないと言えます。
また、睡眠の質を下げてしまうことがあります。
深い睡眠が減ってしまうため、十分な睡眠時間をとっても、熟睡した感覚がないということです。
筋弛緩作用も弱いため、ふらつきについても弱いです。
セレナールの服用で副作用が出ると、長期間効果があることもあり、副作用も長期間抜けにくくなります。
副作用が出た時には、主治医と相談し、量を減らすか、薬を変えるかという対応をとるようにしてください。
依存性は、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬では、効果が強く、作用時間が短いほど高くなります。
セレナールは、効果が弱く、作用時間も長いため依存性は低いと言えます。
セレナール(オキサゾラム)が向いている人とは
セレナールは、軽度の不安が長く続いている方に向いています。
重度の方には、効果が弱いために効かないことが多いからです。
また、突発的な不安感に襲われる方など、即効性のある薬が必要な場合には、向いていないと言えます。
副作用は弱いので、安心して使えるという点は良いのですが、効果としてあまり実感が得られないので、使われることが少ないです。
セレナールは、良くも悪くも中途半端な薬と言えます。
ベンゾジアゼピン系の抗不安を使う必要性があり、副作用や依存性をできるだけ抑えたい時には良いです。
しかし、効果がきちんと出るような薬が必要な時には、不十分ですので、他の薬にした方が良いと言えます。