ロディオラ・ロゼアとは?効果・副作用は?【うつ病に効くサプリメント】

日本では「イワベンケイ岩弁慶」と呼ばれているロディオラ・ロゼア
ロディオラ・ロゼアとは、北米、アジア、欧州の高地に見られるハーブであり、日本ではアルコールにつけてエキスを抽出したチンキ剤として用いられています。
海外では、別名:ゴールデンルート(黄金の根)とも呼ばれており、日本では「イワベンケイ岩弁慶」と呼ばれていて、北海道等の亜寒帯地方の高山に生息しています。
ロディオラ・ロゼアの成分、効果効能は?
ロディオラ・ロゼアには、フェニルプロパノイド類、プロアントシアニジン、カテキン等のフラボノイド類、ポリフェノール類等の多くの有効成分が含まれています。
また、ロシン、ロサビン、ロサリン等の特有成分も含まれており、ロディオラ・ロゼアにはその他にも多くの抗酸化作用を示す物質が含まれています。
ロディオラ・ロゼアの基礎研究においては、放射線や寒さによる刺激からの防御、学習や記憶、疲労の軽減等の改善作用が確認されており、さらに、ロディオラ・ロゼアは脳内のドーパミンやセロトニンへ影響を示すということが分かっています。
うつ病は脳内にあるセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン等の脳内の情報伝達に使用される物質の機能が低下することで発生しますので、ロディオラ・ロゼアはうつ病の改善効果があるのではないかと期待されています。
実際、ロディオラ・ロゼアの臨床試験が、ストレス存在下における疲労感、記憶力、注意力について検証したものが複数行われており、その結果、ロディオラ・ロゼアによって注意力、記憶力の向上、疲労感の回復が確認されています。
また、ロディオラ・ロゼアの他の臨床試験として、ロディオラ・ロゼアを含んだ錠剤と含んでいない錠剤で、その効果を比較した臨床試験も行われています。
偽薬との比較を行った臨床試験で出た結果は信頼性が高いといわれていますが、その結果において、ロディオラ・ロゼアは偽薬を使用した時よりもストレスを軽減し、疲労感を回復させるという結果が出ています。
ロディオラ・ロゼアを含んだ錠剤を服用した患者ではうつ病の改善効果が確認
さらに、うつ病の患者に対してロディオラ・ロゼアの効果を検証した臨床試験も行われており、アルメニアにおいて、前述のような偽薬との効果の比較試験が実施されました。
この試験では、ロディオラ・ロゼアを含んだ錠剤と何も含んでいない偽薬を準備し、軽度から中等度のうつ病患者に対して、それぞれの錠剤を6週間服用してもらい、うつ病に対する効果を比べました。
その結果、ロディオラ・ロゼアを含んだ錠剤を服用した患者ではうつ病の改善効果が確認されましたが、偽薬では改善効果が得られず、さらに、ロディオラ・ロゼアを服用した患者において副作用は確認されませんでした。
したがって、ロディオラ・ロゼアによってうつ病の改善効果が得られるという結果となっています。
ダイエット効果も期待できるロディオラ・ロゼア
その他、ロディオラ・ロゼアには体内で脂肪を燃焼する作用を持っている特有成分である、ロサビンが含まれているため、ダイエット効果も期待できます。
ロサビンは、ホルモン感受性リパーゼという脂肪を分解する作用を持っている酵素を刺激し、その働きを高める効果を持っています。
これが、ロディオラ・ロゼアによるダイエット効果の元となっており、さらにロディオラ・ロゼアを摂取する時に軽い運動をすることで脂肪燃焼効果はさらに高まるとされています。
また、ロディオラ・ロゼアはファイトケミカルと呼ばれる複数の抗酸化成分を高濃度で含み、これらの成分は活性酸素の除去効果に非常に優れています。
そのため、身体が本来持つ抵抗力を引き出す作用がありますので、これによってガン細胞の増殖をストップして、ガンの発症を抑制する効果があるとされています。
ロディオラ・ロゼアは現在まで様々な研究がされていますが、いずれの研究においても副作用が報告されていないため、非常に安全性の高いハーブであるといえます。
しかし、妊娠中および授乳中の方に対しての十分な安全性はまだ得られていないようですので、これらの方が服用する際は注意するようにしましょう。