うつ病を発症してからもう2年。パワハラで退職。【体験ブログ】
私がうつ病を発症してからもう2年になります。
きっかけは勤務先の上司からパワハラを受けたことですが、退職した今もまだに完治しておりません。
現在もジェイゾロフト(セルトラリン)などを服用し、自宅で治療を続けている状態です。
発症当時は自殺願望が非常に強く、家族の理解もまったく得られなかったため、本当に苦しい日々を送っていました。
自分でも自分自身を「自分はなんて心の弱い人間なのだろう、どうして他の人と同じように負の感情をコントロールできないのだろう」と責め続けていました。
また、今までに精神科を3軒受診しました。
最初の2軒ではよい先生にめぐり会えなかったため通院をやめたのですが、親からは「バカみたいにドクターショッピングをするな」と怒られ、それも多大なストレスになりました。
3軒目でやっと優しく理解のある先生にめぐり会え、今でもずっとそこで治療を受け続けています。
じっくりとお話を聞いてくれたり、治療方針を相談しながら決めてくれる先生のおかげで、現在ではある程度落ち着いた日常生活を送ることができるようになりました。
私を大きく変えてくれたのはその先生との出会いだけではなく、SSRIというお薬です。
なぜか他の精神科ではSSRIが一切処方されなかったのですが、3軒目の病院ではすぐにSSRIの服用を提案され、それ以来ずっと飲み続けていますが、めざましい効果をあげています。
SSRIを飲み始めたことで、私のうつ病は大きく改善しました。
たとえば布団からどうしても起き上がれない、すぐに自殺を考えてしまうなどの症状はほぼ出なくなりました。
そして私が一番困っていた「睡眠障害」と「心臓の激しい動悸」も改善されています。
人によってうつ病の症状は様々だと思いますが、私の場合は「2日間ほど一睡も眠れない日が続く」とか、「外出先で心臓が痛くなって倒れこむ」など、心以上に体が悲鳴を上げているような状態でした。
これらの症状のせいでろくに外出もできなくなっていた私が、今では単発のアルバイトに入ることができるほど改善しています。
よく「うつ病になっても薬を飲むな」と言われますが、私はむしろ薬の服用をすすめます。
むしろうつ病気とうまく付き合っていくためには、薬の服用が大事だと思っています。
SSRIの他に、向精神薬のソラナックス、睡眠薬のブロチゾラムなども処方してもらっていますが、おかげで心も体も本当に楽になりました。
薬を飲み始めた当初は薬漬け、薬物依存状態になってしまうのではないか、と心配していたのも事実ですが、その不安を上回る安心感を得ています。
確かにうっかり薬を飲み忘れた翌日には「シャンビリ」と呼ばれる副作用に見舞われたりもします。
それにこの先薬を止められる日がくるのかどうかは今でも不安です。
しかし、時間が経つのは早いのです。
病んで伏せっている間にどんどんと季節は過ぎ去り、何もできないまま人生が終わってしまいます。
とくに10代~20代は、どんなに望んでも2度と取り戻せない経験がいっぱいできる年齢でもあります。
それならば、薬の力を借りてでも、人生を前に進めようと私は考えました。
薬のおかげで旅行にも行ける、仕事もできる、毎日毎日ムダに苦しまなくても済む、それでいいじゃないかと今では考えています。
「自分だけは自分自身の味方をしてあげる、自分を許してあげる」という心構えを忘れずに、うまく薬でコントロールしながらうつ病と付き合っていく。
それが今の私のモットーです。”