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セディール(タンドスピロン)の効能、効果は?副作用はある?【抗不安薬(精神安定剤)】
セディールは、1996年に発売された抗不安薬です。
現在、抗不安薬の多くは、ベンゾジアゼピン系というタイプなのですが、セディールはセロトニン1A受容体部分作動薬というタイプです。
前者はよく効きますが、その分、副作用が強いのが特徴です。
後者は効果が感じにくいのですが、副作用が強くないという特徴があります。
セディール(タンドスピロン)の効能、効果とは
セディールは、セロトニンを調節し、不安を抑えてくれます。
セロトニンとは、神経伝達物質で、不安感や落ち込みを改善してくれるものです。
セディールは、セロトニン1A受容体に付くことで、セロトニンが多い時には抑える役目をし、少ない時には増やしてくれる効果があります。
不安障害としての不安感も、うつ症状としての不安感や落ち込みも、セロトニンを調節することで改善できます。
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、不安感に対して強い効果が期待できます。
一方、セディールは、それほど大きな効果が期待できるものではありません。
ですが、抗うつ作用もありますので、うつ症状のある人にも向いている薬と言えます。
依存性がベンゾジアゼピン系では強く出てしまうのですが、セディールでは、依存性がありません。
また、先述したように抗うつ作用もありますが、SSRIなどの抗うつ剤とも異なる作用ですので、うつ症状の治療において、SSRIなどと併用することで、相乗効果が期待できます。
副作用は少ないのですが、効果も弱く、効きはじめるまでに2~4週間かかります。
それなので、即効性はなく、効果自体あまり感じられないことが多いです。
効果が持続しないので、1回10~20mgを1日3回に分けて服用する必要があります。
2~4週間飲み続けることで効果を感じてきます。
4週間以上飲み、効果がない時には、量を増やします。
最大で1日60mgまで飲むことができます。
それでも効果が見られないときは、別の薬に変えていきます。
副作用はどういったものがあるか
副作用は、まったくないわけではありませんが、少ないです。
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬では、眠気やふらつきといった副作用が見られますが、作用自体が異なるため、セディールでは、こうした副作用があまり見られません。
セディール(タンドスピロン)が向いている人とは
初めて抗不安薬を飲む人や、副作用などが心配な人など、薬に対して抵抗感がある人に向いています。
効果が弱いのですが、副作用も少ないからです。
また、症状自体が重度でなく、じっくり時間をかけて治すことができる人に向いていると言えます。
効果の持続が短いので、きちんと1日3回飲むことができないといけません。
いい加減な気持ちでいると1日3回飲めず、効果が出ることがありませんので注意してください。
セディールは、他の抗不安薬よりも安全性が高いです。
それは、作用そのものが異なり、副作用が弱いためです。
ですが、効果自体も弱く、感じるまでに時間がかかります。
ゆっくりと時間をかけられて、きちんと服用することができる人でないと、効果が出てきません。
不安感を改善するためにも、用法を守って服用してください。