車の中で意識が遠のき、恐怖心が募りうつ病に。【体験ブログ】



うつ病 体験記 ブログ

私が経験したのは今から約7年前でした。きっかけは些細なことです。

経験している人も多いと思いますが、満員電車に乗ったときから始まりました。

当時私は短大に向かうため、人生初の満員電車に乗って向かっていました。
しかし、ギュウギュウに詰まった電車は、空気がどんどん薄くなって行きますよね。

私の身長的に、周りに160センチ以上の人がいるだけで空気が奪われる事態が発生した訳です。
どこの場所に移動してもそんな状況の満員電車に乗り、最初はストレスを感じながらも通っていました。

しかしある日、そんな電車の中で意識が遠のきました。恐らく貧血だと思います。

記憶では次の駅までトイレを我慢しようと必死だったというのがありますが、降りる駅に着いた途端、フッと目が覚めて無事に降り、そんな自分に怖くなりました。
「空気が薄いせいで貧血?」「またこんなことになるかも知れない」そんなことが脳内を過り、次の日から満員電車に乗れなくなり、少し時間をずらして乗ったりしていました。

少し乗る時間をずらしただけで1限目は遅刻するようになり、遅刻の回数で単位が決まるなら、1限を休んでも単位は大丈夫だから、いっそ休もうという気持ちになり、遅刻しても大丈夫な学科だけ行くようになったのです。

「早く学校から去りたい」とそんな気持ちを抱えたまま1年が過ぎました。

結局、朝はそのペースで満員電車に乗ることから逃れられるようにはなりましたが、私が1限目から間に合うように来ることは無くなりました。
それでもやはり電車に乗る際、少しでも人が多く乗っていると不安感が凄くて怖くなり、「明日は一本遅くしよう」と考えるようになりました。

そうして全てに置いて『怖い』という気持ちが襲ってくるようになったので、学校へ遅れて行っても「友達にまた遅刻だ」とか「だったら1本早い電車に乗ればいいのに」とか思われてるんじゃないか、先生にも「遅刻と欠席が多い学生」とか目を付けられてるんじゃないか、そういう勝手な気持ちの悪循環に取り付かれ、恐怖心が募り、どんどん学校に行くのが億劫になってしまい、門に入る足取りが段々重くなっていってしまったのです。

「早く学校から去りたい」とそんな気持ちを抱えたまま1年が過ぎました。

2年目に突入してもそのスタンスを変えずにいると、ますます心が荒んで行き、何度も学校を休むようになって行きました。
親にも相談出来ず、家にいると「学校は?」と問いただされ、それがますます自分を追い込んだのです。

そして「これはうつだ」と気付き始めました。

家にいて思い悩んでいると「死んだ方が楽だ」と本気で思ってしまった時さえありました。

それでも学校は卒業しないと親に申し訳ないとなんとか通ってはいましたが、卒業試験である先生にズバッと心を切られることを言われてしまい、そこでもう完全に意気消沈でした。

やる気も行く気もなくなり、本当にダメになったのです。

さすがに親に言い、短大の卒業間近な所で中退しました。

中退を決めたら「やっと解放される」「もう2度と来たくない」と少しホッとましたのを覚えています。
しかしここから、どうやってうつの前の状態に心を戻せるかです。

そこで「楽しそうな仕事はないか」「前のように笑えることをしたい」そうやってポジティブになりたかったので、自分が明るく戻れるような、笑顔に戻れるような仕事を探すようになりました。

「とにかく心から笑いたい」ただそれだけでした。心の底から笑えるようになれば、うつなんて消え去るだろうと考えたのです。

そうして今の会社に出会いました。

気付けば心から笑っている自分がいました。

たまに思い出してつらくなってしまいますが、しっかり笑えるぐらい元気になったのです。

「心から笑う」というのは、うつには一番効く薬だと思います。
心から笑っていなくても、声に出して笑うだけでストレスも少しは発散するし、その時は楽しく居られます。

私はうつのとき、時々笑えるDVDや録画番組を見て笑っていました。
その時だけはうつのことを忘れて楽しめていたので、「笑い」というのは大切だと思います。

気持ちが暗くなったときや、目の前が見えなくなったとき、取り敢えず笑ってみるのもいいかも知れません。
うつで苦しんでいても、何かしらできっと笑えるはず。

そのひとつの笑いを大事にしたら、少しずつ気持ちは上向きに変わるのではないでしょうか。

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