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大うつ病性障害を患い闘病中です。【体験ブログ】
症状として最初に現れたのは朝起きられなくなることです。
私は現在うつ病(「精神障害と診断の統合マニュアル 第5版 (DSM-5) 」を基準とする医学的分類では「大うつ病性障害( 英名:Major depressive disorder )」に分類される)を患い闘病中です。
症状として最初に現れたのは朝起きられなくなることです。会社へ行こうと思うと吐き気と頭痛に襲われ、結局出社出来ない日々が続き退職せざるを得ない状況となりました。
「これは仕事をしたくない自分の甘えなのではないか」
と自分を責める日々の中、仕事はしなければ食べてはいけませんので日雇い派遣などで何とか食い繋ぐ日々が続き、ココロもカラダもすり減っていくのを感じていました。
原因として考えられるのは仕事の転勤に合わせた引っ越しと、それに伴う失恋です。
20年以上住み続けた地元を離れ見知らぬ場所で新生活を始めるというのは想像以上に大変なことで、当時交際していた彼とも会えない日々が続きました。
そんな中、彼の浮気が発覚し、ろくな話し合いもしないまま交際は破綻したのです。
ここまで来ても何とか会社では平気な顔をして勤務していたのですが、今思えば少しずつ何かが狂い始めていたのだと思います。
そして仕事を辞めた私は更に孤独になり、脳内には常に「死にたい」という4文字が渦巻くようになりました。
そこからは煙草の火を腕に押し付けてみたり、カミソリで手首を切ってみたり、自虐行動の嵐が続きます。
そんな私の変化に気付いた知人の勧めで、当時23歳だった私は始めて精神科の門を叩きました。
先生が「もう、一人で頑張らなくていいんだよ」と言ってくれたとき、ようやく何かから救われたような気がしたのを覚えています。
治療内容としては、まず当時不眠症の症状も併発していたため、これを改善するために「ベンザリン」という睡眠導入剤が処方されました。
また、抗うつ薬に関しては何種類か試したあと、最も副作用が少なく抑うつ気分を改善する効果も高かった「パキシル」が処方され、他に不安の症状を抑えるための「レキソタン」、耐えられないレベルの精神的な不安に襲われた際やベンザリンだけでは眠れないときに頓服として服用する「デパス」などを処方して頂きました。
もちろんこれを飲んだからといって、簡単に治るわけではありません。症状が悪化したときには閉鎖病棟での入院を余儀なくされ、点滴や注射などで症状を抑えていたこともあります。
今現在、発病から7年以上の月日が経過し、睡眠導入剤は無くても眠れるようになりました。
まだパキシルだけは服用を続けていますが、他のお薬はほとんど飲んでいません。
通院に関しても最初は週1回でしたが、現在は月1回となり日常生活は問題なくこなしています。
…というよりは、自分がどのようなことがきっかけで抑うつ状態に陥るのかが段々と分かってきたので、そういうときは人と会うのを避けるなど多少ですがコントロールが出来るようになってきたのだと思います。
今は実家に戻り家族の手を借りていますが、少しずつ出来ることが増えていくことに小さな喜びを感じながら生きる日々です。