僕の妹がうつ病になったときの話です【体験ブログ】
今はだいぶ回復してきたのでお話しさせていただきます。
僕の妹は3年前くらいからうつの状態が続いてました。
兄の僕から見ても責任感があるのは解っていたので、今となってはうつになるのも解らなくもないのですが、当時はよく理解できていない自分がいまして。
妹は職場の中間管理職の立場だったのですが、普段は仕事の辛さなどは口にせず、僕らも問題なくやっているのだろうと思っていました。
しかし、少しずつ食欲がなくなってきているのは解ってきましたし、口数も少なくなってきたので、少し心配になり「最近はどうなんだ、仕事とか」と聞いてみたのが始まりです。
僕も普段はなかなか聞くことではないので妹も僕を頼りたかったのかもしれません。
妹の答えは「ちょっと仕事に行きたくない」とのことでした。
その時は上司と部下の間に挟まれていて対応がいつも困るということで、少しずつ話は聞くようにしましたが、妹も任されている身なので頑張ってしまっていたんですね。
僕も「あまり無理はするなよ」くらいの声がけしかしてあげられませんでした。
そしてそんな状態が数ヵ月続いてついに仕事を休むことになったのです。
妹が仕事を休むのはとても珍しいことなので、両親と共に心配が最高値までいったのです。
とりあえず僕らは代わりに上司に休ませてほしいと連絡をして、その日は妹の気持ちをとにかく聞くことにしました。
妹はベッドから出てこなくて、こちらから声をかけても「ごめんなさい」の一点張り。
母親がベッドの隣に行って優しく声をかけても、「仕事行かないとだよね」と焦りを感じているのが解ったそうです。
でも体は起き上がらない。
その時、僕も職場で中間管理職をしていたので少しは話がわかるだろうと、これも滅多にないのですが、ベッドの横に行き話をしていました。
仕事はしないといけない、でも行っても辛くなるのがわかる、それを解ってくれる人もいない。
そんな状態で何ヵ月も過ごしていたんだなと感じ取れました。
それから家族で医者に連れていき、医師と相談して通うようにしつつ、薬を飲むという治療法で2年くらい生活したでしょうか。
もちろん、会社は辞めさせています。
急な話で会社にも悪いと思いましたが、妹をこんなにしたのも会社も悪いだろうと開き直り、強制的に退職願いを認めさせた記憶があります。
あまりに妹が痩せてしまい、元気のないのがハッキリ解るので、もう最善の方法を取ることしか考えていませんでした。
医師によると、まだそこまでの重症ではないから、とりあえず半年くらいはゆっくりさせてあげてください、そして薬はしっかり飲ませてください、とのことだったのでいう通りにしていたのですが、やはり妹は今の自分の状況に納得できておらず、仕事しないとと焦りを感じていたのです。
それもあり、気持ちが休まらなかったので症状は回復しにくかったというのはあります。
しかし家族みんなで気持ちの介抱もして、ゆっくり心から休ませる環境を作っていました。
その努力も報われて、今ではだいぶ昔の妹に戻りつつあります。
まだ仕事復帰はしていませんが、医師によると軽いところから始めてはとお言葉をもらえたので、これから本当の回復に向けて、みんなで頑張っていこうと思っています。