2型双極性障害と診断されて。現在の治療方針は・・・【体験談】
思い返せばおよそ10年近くは双極性障害を抱えて、気づかないまま生きていたことになります。
私は現在旦那さんに養われながら「Ⅱ型双極性障害」と共に生きている当事者です。
障害を抱えて生きると決めるまでの紆余曲折を、少しでも多くの方に共有できれば、と思い筆をとりました。
Ⅱ型双極性障害だと診断を受けるまで
私自身、双極性障害だと診断を受けてからようやく1年が経ったばかりですが、思い返せばおよそ10年近くは双極性障害を抱えて、気づかないまま生きていたことになります。
始まりは中学二年生の頃、何となく居場所の無さ、外に出せない一人で抱えなくてはならないモヤモヤに耐え切れず自傷行為をするようになりました。
もちろん親にばれて精神科へ連れて行かれましたがその頃はきちんとした診断を受ける前に私が通うのを嫌がってしまったため、それから10年、自らの足でメンタルクリニックに通院するようになるまではひたすら心が弱い自分を責め続けていました。
仕事を始めれば3ヶ月に1度は必ず体調を崩し、それでも一人暮らしをしていたので何とか仕事を続けるしかないと体と心に鞭を打ってアルバイトを頑張っては半年でリタイアする生活を続けていました。
どんどん過眠や入眠障害が出てきて、とうとう朝起き上がれなくなった時に仕事先に「休みます」と連絡を入れ近くにあったメンタルクリニックに駆け込み通い始めました。
最初は何の障害があるのか、どんな問題が私に降りかかっているのか分からないまま出された安定剤と睡眠導入剤を飲んでやり過ごして何とかアルバイトへ向かう日々が続きました。
私の診断が下ったのは自立支援医療を受ける為に診断書を書いてもらったときにそれを見て、ようやく自分が「Ⅱ型双極性障害である」という現実を突きつけられました。
周りの理解と配慮
ひとまず貰った安定剤を飲みながら必死に働いていたころ、同じ職場の主婦のパートさんに言われた「そんな副作用ある薬飲むのやめたら??」「私の知人なんか飲むの辞めたら一気に元気なったで」という言葉が未だに突き刺さって心に引っかかったままです。
そのパートさんの息子には身体障碍者がいたのですが、目に見えない障害になるだけでこうも違う扱いを受けてしまうんだな、と世の中の不条理に悔しくなりました。
今私は結婚して主婦となり、旦那さんと共に生きていますが旦那さんに理解してもらうまでも様々な苦労をしました。
躁転して元気な時を見計らって自分の抱える疾患や症状、飲んでいる薬などをしっかりとまとめた自分の取り扱い説明書のようなものを作ってみたり、あまりべったりされるとしんどい時などはきちんと自分から意思表示できるように頑張ったりと、夫婦それぞれ思いやりをもって生活できていると思います。
旦那さんも双極性障害の取説を作ったり、こちらから歩み寄るまでは中々疾患について理解できなかったようで苦労したり悩んだりしていたそうです。
今では心配性が過ぎる程私の症状に敏感に反応してくれて、苦しみながら一緒にいた時間も無駄ではなかったと信じています。
現在の治療方針
今現在の私が鬱寄りの混合期なのでそれを踏まえての処方になっています。
ベースとしてリーマスを飲みつつ抗うつ剤はメインがレクサプロ、サブでイフェクサー毎食後ソラナックスを飲み、頓服はヒルナミンとセルシン、眠剤はロヒプノールとマイスリーの組み合わせです。
以上が現在の私の病状、周囲(旦那さん)の支え、治療方針です。
少しでも同じ病で悩む方の安心材料になれば何よりです。