鬱のメーリングリストに参加で重症化してしまい…【体験ブログ】
以前、私は鬱のメーリングリストに参加していました。
そこには私と同じように鬱と闘っていたり悩んでいる人たちがたくさんいて、一人じゃないんだ、みんなが理解をしてくれる、ととても安心しました。
メーリングリストはアドレスが出てしまうので、個人宛てに送り合うことも出来てしまうのです。
私もやはり何人かと個人的にもメールのやり取りをしていました。
お互いに愚痴の言い合いや、不安などを送り会い慰め合うというような内容なのですが、その中の数人ほどは酷く重い欝を患っている人たちでした。
私がいつも励ましたり慰めたりしているだけという関係になってしまったことはさほどしんどくはなかったのですが、問題は送られてくる内容でした。
どんなふうに辛いか、今はどんな状態かというのが細かく書かれているのですが、それが感染してしまうというのでしょうか、やり取りをしていると鬱が酷くなってしまう事に気付いたのです。
だけれど、気付いたと言っても辞めることも出来ず、そのままズルズルとメールを続けていました。
メーリングリストでは明るく話すのですが、個人宛の方では重たい話しが送られてくるので返事をするという状態です。
ある時、とんでもない事が起こりました。
個人でやり取りをしていた一人の人が、自分の命を絶とうとして部屋にロープをかけてぶら下がった所を中学生の娘さんが発見したのです。
毎日何通も来ていたメールが来なくなり、メーリングリストにも顔を出さないのでどうしたのかなぁと思っていたら、まさか…と酷くショックを受けました。
一週間ほどして連絡が来て詳細を知ったのですが、そんな状態の実母を発見してしまった娘さんは失語症になってしまったのだそうです。
それを反省したり心配するのではなく、手間ががかる、鬱陶しい、こっちの鬱が酷くなると文句しか言わないその人の事が信じられないという気持ちになりました。
すると、やはり同じように個人でやり取りをしていた別の人が同じ事をしてしまったのです。
残念ながらその人は助かりませんでした。
遺書には、あの文字を読んでいると同じ気持ちになってしまった。
というような事が書いてあったそうで、ご主人から誰がメールを送ってきたのかと憤慨して探すために連絡をしてきてくれて発覚しました。
私は何も言わなかったのですが、メールを遡ってもメーリングリストの着信の量が量なので見つかるかどうかは分かりません。
医師は離れて正解だと言いました。
ただ、やはり感染するのだなと思い私はメーリングリストを辞め、個人でやり取りをしていた人達とも事が事だからもう…と伝えて離れました。
その後のことになりますが、病院でこういうことがありましてと話したのですが、医師は離れて正解だと言いました。
やはり鬱同士だと感染はするのだそうです。
仲間がいると安心して、楽しく話そうと思って始めたものがまさかそんな結果になるとは思ってもいませんでした。
それからは、私は鬱仲間は作っていません。