不安障害が悪化して新型うつ病に。【体験談】

私は長年、不安障害を抱えていました。
ところが近年、不安障害が悪化するようになりました。
具体的にいうと、集中力の低下、パニック障害、突発的な激昂など、今までにないような症状が現れるようになったのです。
特に、一度パニックになると、座っていられなくなるほどひどかったので、会社を休みがちになりました。
そして病院にいくと、先生に「抑うつ」との診断がくだされました。
俗にいう新型鬱と呼ばれる病気です。
それから間もなくして私は、休職することになりました
医師の判断ですから、そうせざるを得なかったのですが、新型うつの厄介なところとして、傍目からすれば「サボり」にしか見えないということがあります。
会社にいる間は、とてつもない不安・パニック状態に陥り、言葉も出来ないほど不安定になる私。
しかし、家にいて休んでいるぶんには、全く普通の行動をとれます。
心も冷静そのもので、テレビを観て笑ったりすることも出来ます。
ただ、洗濯や料理などは出来ません。
私がどんな事情で病気になったか知らない父からすれば、サボっているとみなされているようです。
これが正直辛く、私自身も「私はほんとうは健康なんじゃないだろうか。ただサボっているだけなんじゃないか」と思ったりしています。
そして焦った結果、やりたくもない運動や勉強といったことに手を出し、その結果ひどく疲れることに気づきました。
自分では大丈夫なように思っていても、思考能力や判断能力は、元気だったときの半分もないのですから、当たり前です。
さらに、休職中で給与をもらえないことも、私のパニックを増長させました。
休職中のときは傷病手当金なるものが支給されると聞いていましたが、もらえるのは最後の給料日から二か月後です。
その間、少ない貯金でやりくりしたのですが、どう考えても足りませんでした。
携帯代や公共料金の支払いに足りず、大丈夫だろうか……と考えているうちに、収まったはずのパニックがぶり返してきました。
正直、これでは休養どころではありません。
母親に頭を下げてなんとかお金は貸してもらえましたが……そうなったらそうで、今度は「良い年して親にお金を借りてる情けない自分」に苦しむようになりました。
生理は遅れ、寝つきは悪く、食事もままならず、食べられて一食程度です。
どう考えても異常なのに、私自身は「私は健常者、なんでも出来る」と思っているのが、本当に怖いと思っています。
そしてその考えが、わかっていてもなかなか治らないのがまた辛いところです……。
新型うつとは、自己嫌悪との戦い。そのように思い知らされました。
新型うつと診断されてから、お医者さまからはロラゼパムという薬、あとは睡眠薬としてレメロンを処方されています。
ロラゼパムはだいぶ飲み慣れてきましたが、レメロンは切り替えてもらったばかりなのでまだなんともいえませんが、眠れるかわりにまた別の不安が襲ってくるようなお薬です。
私も精神薬を処方されるようになって長いですが、色んな薬を貰っても、身体に合う薬というのは難しいですね。
どうしても慣れず、体調を崩しがちになってしまいます。
まだ、新型うつは寛解しておりません。
常に不安と戦っています。
しかしそれでも、自分を助けてくれる人間がいることに気づけたのは、人生で大きな発見だと思いました。
生きていくことは辛いことですが、彼らがいる限り、もう少し生きるのを諦めないでいようと思います。