父が40歳過ぎてうつ病発症。仕事は復帰出来ていません。【体験談】
私のお父さんが鬱病にかかってしまっのは年齢が40歳を過ぎたころになります
お父さんは昔から結構仕事ができる人だったので周りの会社の人達よりも少し早いけどと、責任者を任されたのでした。
その分仕事の大変さも今までとは違うし、きついことや大変なこともあるのですが給料もあがると家族みんなで喜んで自宅でお祝いにとパーティをしました。
しかしお父さんは責任者になってから仕事の帰りは毎日遅いし、朝早くに家をでてあまり睡眠時間をとる時間もなかったし、休む時間もありませんでした。
仕事が休みの日でも休まず仕事の勉強などをしていました。
私達家族は今までよりお父さんは仕事熱心だと思って見ていたのですが、ある日具合が悪いといって2日くらい仕事を休んでいました。食欲かない、身体がだるい、微熱、頭痛、などの症状だったのでただの風邪だろうと思っていましたが、病院の薬を飲んでも全然よくならないし、逆にお父さんの体調は悪化していっていました。
病院で検査をした結果は、特に悪い所はなかったようです。
それ以外にも夜もなかなか眠れていないようですし、笑顔も消えてあまり家族と会ったりするのも避けていました。
あんなに大好きだった趣味のゴルフにもいかないし、太りぎみだった体型も、少しずつ痩せていったのです。
私のお母さんがこれは身体の異常ではなくて、精神的なものじゃないかと考えて精神科に連れていきました。
するとやはり医師からの診断は鬱病、種類はメランコリー型と診断されました。
性格的には、完璧主義、強い責任感、几帳面、仕事熱心、嫌なことは断れない、真面目な人がなりやすいとのことでした。
そして鬱病になってしまった原因は、どう考えても仕事に対するプレッシャーやストレスからだと医師からも言われました。
環境が変わったり、責任を任されたことで鬱病になるくらいなら、引き受けることを断らせばよかったと、お母さんは泣いてばかりいました。
1番大変だったのがお父さんが仕事を辞めたために家計の収入がなくなるので、お母さんが仕事の時間を増やして、家族みんなでお父さんの看病をするのが苦しかったです。
話しかけても答えてくれないし、部屋からでてこないし、理解することができません。
薬も飲んだか飲んでないのか分からなくなるために、いちいち見張りまでしていました。
正直私達の方がお父さんのことでみんな頭を抱えていました。
治療に使っていた薬は、抗うつ薬、SSRlという薬を飲んで治療をしていました。
薬を飲む以外にも、ゆっくりとまずは身体を休めることが必要と言われました。
お父さんは若い頃から仕事だけは熱があっても風邪をひいても絶対に休まない人間だったので、ましてや仕事をきちんとして給料もお母さんに渡し家族を支えてくれていたため、お父さんもお父さんなりに仕事を辞めなければいけないという決断にはショックがとても大きかったと思います。
最初のうちは自分自身が鬱病になってしまったことを受け入れられくて、夜中にいきなり泣いたりしたこともありました。
その変わり果てたお父さんをみて私も泣いたこともあります。
しかし、時間がたつにつれて少しずついつものお父さんに戻ってきたので私も嬉しいです。
仕事は復帰していませんが、これからも見守り続けていきたいです。