うつ病になったらすぐに診療内科を受診してください。【体験ブログ】
普通のうつ病ではなくかなり重度のうつ病だった父
私の家には以前公務員をしていた父親がいますが、今から30年近く前に若い時にうつ病を発症して辞めました。
それで実家に帰って実家の自営業を父は継ぐ事になったのですが普通なら実家の自営業を継ぐ事になればそれまでのような大きなプレッシャーもなくなって気軽に仕事ができるものですが、父の場合は違っていたのです。
なぜなら、父が患っていたのは世間で言うところの普通のうつ病ではなくかなり重度のうつ病だったからでした。
しかも、私は長い間父がうつ病である事は知っていたのですが、どういう病名かは全く知らされていませんでした。
ですから、最近まで父が不可解な言動や行動をしてなんでそんな事をするのか疑問に感じる事が多かったです。
特に私がかなり不思議に思っていたのが、単なるうつ病ならいつも元気がないとか、やる気がでない程度で言動が不可解な事もないと思っていたのに父はかなり不可解な言動をしていました。
特にうつ病患者だろうが健常者だろうが関係なしに普通の人なら物事は損得勘定で考えるのが普通です。
こうしたら損になるから誰かがこれは良いと言っても簡単に信じずに自分なりに考えて行動をするのが通常ですが、父の場合は全く違っていました。
簡単に店の人間の言う事を信じてそれが間違っているとは全く考えないのです。
それで私が店の言っている事を簡単に信用しない方が良いと言っても全く聞かずにその方が安心できると言って全く聞き耳を持ちませんでした。
そしてよく寝ていて悪夢を見るという事は言っていたのですが、それもただの普通のうつ病の症状の一つだと思っていました。
ですが、実際はただのうつ病でなく元々プレッシャーに弱いというのがあって仕事の失敗からうつ病になり、さらにそれが原因で統合失調症を発症したのでした。
ですから、父はうつ病である事に変わりはなかったのですが、普通の人がなるうつ病とは違って合理的な考えができなくなってしまい、また常に悪夢を見たり幻聴が聞こえたりしていたようでした。
まさかうつ病からそんな事になっていたとは夢にも思ってませんでした。
私は以前から父との会話が成立しない事が多く不思議に思っていたのですが、悪夢を見る程度の事しか聞いてなかったので、まさかうつ病からそんな事になっていたとは夢にも思ってませんでした。
この父のうつ病も軽度のもので済んでいればそこまで家族の関係も悪化する事もなかったかと思うとかなり残念でした。
私はてっきり普通のうつ病患者というのは父のような感じで全く合理的な考えができないような症状の人が多いかと思っていたのですが、実はそうではないという事を知って我が家は普通のうつ病患者がいる家よりも大変な家だったという事を知って愕然としました。
この体験からうつ病になったらすぐに診療内科を受診して悪化を食い止めるのが大事だと思いました。