産後うつ病から双極性障害Ⅱ型に。漢方薬で治療中。【体験談】
今から9年前に1人目の子どもを出産した直後から産後うつ病に悩まされました。
原因は子どもが新生児のうちから寝ることなく泣き続けてしまったためで、睡眠時間が極端に減少してしまったのです。
日によってはほぼ1日寝ていないまま家事や育児をすることも多くなりました。
しかし産後うつ病でやる気をなくしていることから、どのことも中途半端になってしまっており、室内がゴミ屋敷のように荒れて食事も満足に用意できなかったことから、夫からはひどく叱られていたのです。
本来であれば産後うつ病は一時的なホルモンバランスの乱れが原因となっているとのことなので、時期が来たら症状は自然に落ち着くものだと思っていました。
しかしながら出産から1年、そして2年ほど経過しても産後うつ病の症状は落ち着かないのです。
日常生活においてはうつ状態だけでなく、とても気分が高揚して周囲が心配するくらいになることもあったので自分としては落ち着いていると思ったのですが、決まってその後にひどいうつ状態になっていました。
しかしここまで産後うつ病が続くのはおかしいことだと思ってさすがに心配になり、心療内科を受診したのです。
するとうつ状態に合わせて気分が異様に高揚するということで、産後うつ病が続いているというよりは双極性障害という別の精神疾患になっている可能性が高いと診断されました。
双極性障害については学生時代に学んだことがあったので知ってはいたのですが、症状のことを聞いて自分にはあり得ないものだと思っていたのです。
自分が思っていたのはそう状態の時には生活が破たんするくらいお金を使ったり異性関係にだらしなくなったりするというイメージで、当時の自分には全く当てはまらない状態でした。
医師にどうして双極性障害だと思ったのかと聞いてみると、双極性障害は実は2種類あって私の方は比較的自立して生活できるⅡ型といわれるものだという説明を受けました。
生活に支障は比較的少ない状態だと言われましたが、うつ状態とそう状態の差がありすぎて特にそう状態で必要以上に動き回った後にうつ状態がやってくると心身ともに疲労しているのが自分でもわかっており、どうにかしないといけないと思うようになっていたのです。
またこの状態で2人目の子どもを妊娠したら、症状がさらに悪化したり産後うつ病も併発してずっと寝たきりになったり引きこもったりして家族に迷惑がかかるのではないかと思い治療をすることにしました。
マイスリーといった睡眠導入剤など数種類の薬を服用していました。
ただしその心療内科では投薬による治療しか受けられないので、ルボックスという抗うつ剤やデパスという抗不安薬、マイスリーといった睡眠導入剤など数種類の薬を服用していました。
投薬で症状が良くなればいいと思って眠気や吐き気などの副作用に耐えていたのですが、症状が落ち着くどころか逆に落ち着かなくなったりやる気がなくなったりするなど症状が悪化してしまったので抗うつ剤などはやめて現在は半夏厚朴湯という漢方薬を処方してもらって服用するようになったのです。
その結果、現在はうつ状態やそう状態が極端にひどくなるといった状態は免れている状態になりました。
ただし症状は自分の体調で左右されていることが多く、睡眠不足や風邪などの時には悪化しています。
なので投薬以外にも生活リズムをきちんと守るようにして症状が悪化しないように努めています。”