夫が双極性障害I型と診断されています。【体験談】
子供はまだどうしてそんな行動をしてしまうのかまで理解ができずおびえたり困惑することもあります。
病院で診断されるまではちょっと気分屋なところがあり人よりも波があるのかなと思っていましたが、診断を受けて症状について調べると当てはまることが多く、理解できない行動も病気だったのだと思うと不思議と納得できたのを覚えています。
発作のように起こる症状に家族がついていけず何度も危機的な状況にもなってきました。
明確な発症の時期までは分かりませんが、少なくとも私が夫と出会った大学生の頃には既に症状がみられることがありました。
夫も明確なきっかけは覚えていないと言っています。
明るく社交的な性格で、アルバイトもしている普通の大学生で一見して障害があるとは思えないような人でした。
ゼミの飲み会で一緒になった時に一回だけ、店員の不手際があった際とても怒っていたことがありました。
その時は酔っているせいかなと思っていましたが今思うと躁の症状だったと思います。
店員に対し何度も何度も同じことを問い詰めるようにどなり、店員もひたすら謝るしかできずという状態が三時間は続いたかと思います。
最初は席の近くで話していましたがお店の方が他のお客さんを考慮し別室に移動してからもずっと怒鳴っていたようです。
飲み会は当然盛り下がりましたが帰るわけにもいかず彼の帰りを皆で待っていました。
不満気でしたが彼が帰ってきて「帰ろう」と言って解散になりました。
飲食代は全員分無料になっていてその後そのお店を使うことはなくなりました。
付き合うようになってからも同じようなことが数か月に1回ありました。
それとは別にとても落ち込んでいることがあり、うつ病のような状態のことがありました。
何もやる気がでないようで大学に全然こない時期もありました。
私はそっとしておいて彼からの連絡を待って、落ち込んでいるときは励ましたりしていました。
社会人になった一年目、彼との同棲を初めたころから違和感を感じ始めました。
多量のお菓子を持って帰ってきて、パチンコで○万稼いだ、等の報告をきくことが出てきました。
いつもいい報告ばかりなのでよく当たるんだなとしか思っていませんでしたが、後々負けた時には報告していなかっただけで実はマイナスであったことが分かりました。
一緒に住んでいると本当に些細なことで急に怒られることが出てきました。
いつもはそんなこと言わないのにというようなことでもです。
その時は嵐が去るのをじっと待つように何時間もひたすら謝っていました。
そんな中妊娠が発覚して彼の希望もあり結婚をすることになりました。
迷いはあったものの子供を産みたい気持ちもあったので結婚をすることにしました。
その後夫の症状はどんどん悪くなり、会社でも問題を起こして転職を余儀なくされることが続きました。
1ヵ月と持たずに同僚とのトラブルで退職を迫られたことも、鬱症状で会社に行けなくなり休職となることもありました。
幸い親がお金のある方なので夫は両親に私には言わずお金を支援してもらっていたと後で聞かされました。
病院で診察をうけるきっかけは、子供が生まれる前に通院中の病院で付添の夫が問題を起こした時です。
先生に実は夫がこのようなトラブルを起こすことがありストレスで、と相談した際に先生がもしかしたら一度精神科でみてもらったほうがいいかもとすすめてくれました。
そして診察を受けたところ双極性障害Ⅰ型と診断されました。
薬はリーマスを処方されており、主に躁状態が酷いときに服用しています。
症状が落ち着くことばかりではなく、飲むのを嫌がったり定期的に飲まなかったりすることはありますが、飲む以前よりも落ち着いているような気がします。
また病院で自分が病気だという事実をしばらく受け入れられていなく症状の悪化した時期もありましたが、今は全て受け入れられてないにしても以前よりも問題を起こしてしまう自分への葛藤が少なくなり、客観的にみられるようになったと言っています。
完治ということがなく一生付き合っていかなくてはならない問題であることは本人にも家族にとっても大きなことで、まだ向き合っていける自信もありません。
しかし家族なのでなんとかうまく付き合っていける方法を一緒に考えていければと思っています。”