シトルリンとは?効果・副作用は?【うつ病に効くサプリメント】



症状 抗鬱剤 副作用

うつ病や脳疲労等の症状の改善に効果的であるとされています。

シトルリンは、主に血のめぐりや流れに関係するアミノ酸であり、スーパーアミノ酸とも呼ばれています。

シトルリンは約半世紀もの間にわたって研究が続けられてきましたが、2007年4月に食薬区分改正が行われた後、協和発酵バイオ社より販売されるようになりました。

1998年、一酸化窒素の産生についての研究がノーベル医学・生理学賞に輝きましたが、シトルリンはこの研究に深く関わっています。

一般の方々の一酸化窒素に対するイメージはあまり良いものではないかもしれません。

しかし、一酸化窒素は人間の体内においては非常に重要な役割を担っており、この一酸化窒素の産生にシトルリンが関与しているということが既に明らかとなっています。

シトルリンは砂漠の厳しい気候条件の中で生き抜いている野生スイカの生命力の源

シトルリンは、アフリカのカラハリ砂漠というスイカの原産地において自生する野生スイカ「Citrullus vulgaris」に多く含まれており、この砂漠という過酷な環境下において自生することができているのは、シトルリンを多く含んでいるからだといわれています。

シトルリンは砂漠の厳しい気候条件の中で生き抜いている野生スイカの生命力の源となっているといえます。

シトルリンは、体内に補給されると一定の時間の間にアルギニンへと変換しますが、その変換時に一酸化窒素(NO)が生成されます。

この血管内に生成された一酸化窒素には血管を太くする血管拡張作用があります。そのため、体内の血流をスムーズにし、血液の全体量を増加させ、脳の血流を良くする以外に、上半身、下半身等の身体全体のめぐりを良くするといわれています。

この作用により、むくみや冷え性等の血流の流れが悪いことで起きる症状や、動脈硬化等の症状の緩和にも有効といわれています。

そして、このように脳の血流を良くし、脳内の血液量を増加させる働きがあることから、シトルリンには近年多いとされている、うつ病や脳疲労等の症状の改善に効果的であるとされています。

また、シトルリンは一昔前においては、医薬品の成分として認められていたものでした。そのため、実際に服用した際には、医薬品と同等レベルの効果・効能を期待することができます。

摂取に際して問題のある方というのは基本的にはいません。

シトルリンは、前述の通り、もともとはスイカに含まれている成分であるため、摂取に際して問題のある方というのは基本的にはいません。

しかし、前述の通り、シトルリンには血管拡張作用によって血流を促進する作用があるため、もともと血管に疾患を持っているという方は注意が必要となります。

そのような方は、担当の医師と相談してからシトルリンを摂取するようにしましょう。

また、シトルリン血症という診断を既に受けている方においては、シトルリンを摂取すると尿素サイクルの合成酵素が欠損していることで、代謝異常の状態となってしまいます。

そのため、体内のシトルリンの濃度が異常に高くなってしまい、哺乳不良、多呼吸、興奮性亢進、硬直、痙攣、昏睡、嗜眠、精神身体発育遅滞、嘔吐、異常行動、意識障害等の症状が発生する可能性があります。

ただ、これらの持病等を持った方以外でシトルリンを服用した場合における副作用については、今のところ人体に害を与えるような副作用が発生した例や、重い副作用が発生したという例は報告されていません。

日本においてシトルリンは2007年8月から厚生労働省によって食品として利用可能になった成分であり、現在まで約10年間の間、重い副作用が報告されていないということですから、かなり安全な成分であるといえるのではないでしょうか。

また、シトルリンは日本での発売前には、欧米で既に摂取されていましたが、欧米での副作用も報告されていませんので、副作用の心配はないと思われます。

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