明らかにうつ病症状が十年以上続きました。【体験ブログ】



うつ病 体験記

自分は本当に死ねるのかそればかりが頭の中をグルグル回っている状態が常態化していました。

うつ病とはっきりと診断されたわけではないのですが、明らかにうつ病症状が十年以上続きました。
希死念慮、死にたい、死にたいという衝動が、常に頭の中にありどうやったら死ねるか、どうやって死のうか、

自分は本当に死ねるのかそればかりが頭の中をグルグル回っている状態が常態化していました。
人と話すのが億劫で仕事以外は極力人を遠ざけていました。

しかし、仕事ではどうしても人付き合いは避けて通れません。それは本当に地獄でした。

仕事の打ち合わせでどうしても話しをしなければならない場面などは、本当に辛くてなるべく早く切り上げようとするので相手の印象も悪くなり、それがもとで人間関係が悪化し、それがまた精神的に負担になるという負の無限ループのような状態でそれがまた堪らなく辛いのです。

更に、その苦しさを家に帰り、酒で紛らわすという、これまた最悪な自己治療をしてしまったため余計に悪化していってしまいました。
酒で一時的に気分がまぎれても、酔いが冷めれば、飲む前の何倍もの絶望感が襲ってくるのです。

朝目が覚めた時の絶望感は本当にすごかったです。

目覚めたその瞬間、ビルの屋上に立っていたら、何の躊躇もなく飛び降りただろうなと思う程の絶望感です。

今思うとよく生きていたなと思えるような状態でした。

そんな状態で医者に行かなかったのは、一度行ってあまりの対応の悪さと、精神薬に対する依存性や副作用などの不信感があったためでした。

このような精神状態になったのは、特別何かがあったわけではないのですが、もともと小さい時から学校になじめず人間関係に難を抱えていた流れで、そのまま社会にでてしまったため、じわじわとそういったストレスが心を蝕んでいったのだと思います。

しかし、転機は突然やって来ました。
三十代前半で職を失い、引きこもり状態になってしまい、正に絶望のどん底に落ち込んでしまいました。
しかし、人生どこに救いがあるか分からないものです。

引きこもっている間、朝から晩まで絶えず自殺する事ばかり考えていたその時、何かしなければとふと思いついたのが瞑想でした。

部屋の中で一人でできる事はと考えた時に突如浮かんだものでした。

まあ、リラックス効果ぐらいはあるだろうと軽い気持ちで始めたところ、一週間ほど経ってから
「あれ?」
と思ったのです。

朝目覚めた時の、いつも襲ってくるあの絶望感が、軽くなっているのです。
それに気付いた時、瞑想、これはすごいぞと初めて分かったのです。

それから毎日2時間から3時間ほど瞑想を続けました。

すると今まで十何年の苦しみは一体何だったんだと思うほど心が楽になっていきました。
一番変わったのはよく笑うようになった事です。

それまでは、自分でも分かるくらい鉄仮面のように表情が全くなかったのです。

今は瞑想を始めて5年近くになりますが、うつ症状は全くと言っていいほど消えて無くなりました。

もちろん何か辛い事があった時には、人なみに落ち込みもするのですが、それもあまり長続きしません。
本当に自分の人生にこんな心の平安が訪れるとは思ってもいませんでした。
こんな話を普通の人に話してもなかなか信じてもらえません。

「瞑想ごときで」
と思われるのがおちです。
多分、これを読んだ方も大方の人はそう思われる事でしょう。

しかし、これは僕が経験した事のまぎれもない事実です。

僕は、最近問題になっている精神薬の多剤大量処方の記事などを見ると、

「ああ、精神科に行かなくて本当に良かった」

と心の底から思うのです。
理屈や薬で人の心など、良くなるわけは無いのです。そんな単純なものではないのです。
人の心は。

最後は突拍子もない話しになってしまったかもしれませんが、これが僕のうつ病体験です。
この体験談が何かのお役に立つならば幸いです。

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