遠野なぎこさんの場合。【うつ病の芸能人・有名人】
摂食障害、身体醜形障害、強迫性障害、うつ病だった遠野なぎこさん
遠野なぎこさんは、ワイルドビジョンに所属している、日本の女優です。
遠野なぎこさんは、母親との確執などから、摂食障害となってしまった経験を、自叙伝「一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ」という本で、赤裸々に告白されています。
遠野なぎこさんの芸歴・経歴は?
遠野なぎこさんは、1991年に、テレビ朝日「鳥人戦隊ジェットマン」にゲスト出演をして、芸能界デビューを果たしますが、その時は本名の「青木秋美」名でした。
1994年、遠野なぎこさんはテレビ朝日「嫁の出る幕」にレギュラー出演をしますが、この作品より「遠野凪子」名を名乗るようになります。
1995年には、NHK大河ドラマ「八代将軍吉宗」、TBS系列のテレビドラマ「未成年」に出演した後、武満徹さん作曲の岩城宏之さん指揮、NHK交響楽団による放送初演および、小澤征爾さん指揮、サイトウ・キネン・オーケストラによる舞台初演である「系図~若い人たちのための音楽詩~Family tree – musical verses for young people」の日本初演においてナレーターを務めます。
遠野なぎこさんは、1999年には、NHK朝の連続テレビ小説「すずらん」でヒロイン・常盤萌を演じ、2001年には、映画「日本の黒い夏─冤罪」で日本映画批評家協会の新人賞を受賞します。
2002年には、映画「海は見ていた」の遊女役を演じ、その劇中にて初ヌードを披露しました。
2005年、昼ドラマ「冬の輪舞」においてヒロイン・水島しのぶ役を演じ、同じ昼ドラマであった「真珠夫人」、「牡丹と薔薇」を抜く高視聴率を得ました。
2007年には、昼ドラマ「麗わしき鬼」においてヒロイン役を演じ、現在、遠野なぎこさんが飼っている愛猫の「悠」の名前は、このときの役名・悠子から名づけられているそうです。
2010年5月15日、芸名を「遠野なぎこ」に改名したことを公式ブログで発表し、2012年には、契約満了により3月いっぱいで東宝芸能を退社し、4月よりワイルドビジョンに移籍したことを発表しました。
遠野なぎこさんの母親は青森県育ちで、高校時代に1つ年上の先輩と付き合っていましたが、高校三年生の頃にその先輩との間に子供を身篭りました。
そして、卒業目前で高校を中退し、駆け落ち同然で東京へ移住するのですが、この時に身篭ったのが遠野なぎこさんでした。
遠野なぎこさんの母親は地元で何不自由なく育ち、また、美人で評判だったため、夢は女優になることだったそうです。
しかし、子供を身篭って、東京へ駆け落ちし、出産した為にその夢は絶たれてしまいました。
また、もう1つの夢であった幸せな家庭を築くという事もなかなか出来ず、生活苦だったとのことです。
そのため、遠野なぎこさんの母親は、女優になるという夢を失った原因である、遠野なぎこさんを虐待するようになったそうです。
また、遠野なぎこさんは母親だけでなく、父親からも暴力等の虐待を受けていたことを後に話しています。
そして、このような虐待を受けた影響により、遠野なぎこさんはうつ病になってしまいました。
遠野なぎこさんのうつ病の症状として、まず摂食障害がありました。
この摂食障害が発症したきっかけは思春期で体重が増えて悩んでいた時に、遠野なぎこさんの母親が吐くように言ったことがきっかけだったそうです。
それから、遠野なぎこさんは過食嘔吐と呼ばれる、大量に食べては吐くという事を繰り返すようになり、その際、遠野なぎこさんの母親は止めるどころか吐きやすい方法を教えていたそうで、余計に悪化していってしまったようです。
また、遠野なぎこさんは強迫性障害であることも告白しており、確認強迫・確認行為が主に出てきてしまうことで、何度も火の元の確認や戸締りをしてしまうのだそうです。
このような時には、3時間も確認行為を行なってしまうことがあるそうなので、薬物治療を行ったり、マネージャーの方に代わりに確認してもらったりしているそうです。
身体醜形障害も発症した遠野なぎこさん
その他には、身体醜形障害という、自分自身の身体の一部や複数の部分を必要以上に醜いと思い込んでしまい、悩み続けるという精神障害にも悩まされているそうです。
この障害は、幼い頃に母親から弟や妹と容姿を比較されたり、醜いと言われ続けたことが原因で発症したと、遠野なぎこさんは話しています。
この障害のため、遠野なぎこさんはメイクの際の鏡やTVの画面に映った自分を注視することができず、小さな鏡でしか自分を見ることができなくなってしまい、また、お風呂等で自分の全身はまったく見ることが出来ないそうです。
そして、遠野なぎこさんはこのようなうつ病の原因となった母親とは絶縁状態で、2011年頃に母親から連絡を取ることを拒否され、遠野なぎこさん自身も連絡を取る必要性がないと話しています。
このような虐待を受け、病気を患いながらも芸能活動を頑張ってきた遠野なぎこさんは、本当に凄いと思います。
これからも体に気を付けて頑張っていってほしいなと思います。