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セルシン(ジアゼパム)の効能、効果は?副作用はある?【抗不安薬(精神安定剤)】
セルシンは、1964年に発売された、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。
古い薬ですが、効果がしっかりしているので、現在でも使われています。
その分、副作用もあるので使う際には注意が必要です。
セルシン(ジアゼパム)の効能、効果とは
セルシンをはじめ、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、GABAという神経伝達物質の働きを強め、脳の活動を抑えることで、リラックスすることができます。
ベンゾジアゼピン系では、抗不安作用、睡眠作用、筋弛緩作用、抗けいれん作用の4つの効果があります。
セルシンは、この4つの効果それぞれに効果が認められています。
その分、副作用が出てしまいますが、依存性は低いです。
セルシンは、古い薬なので、剤型も錠剤だけでなく、注射などもあります。
抗不安薬で注射できるのはセルシンだけです。
様々な服用の仕方があるので、自分に合った方法を選べます。
効果は15~30分ほどで出てくるので、即効性があると言えます。
ピークは1時間ほどで、4~12時間持続します。
4mgから使え、最大は20mgまでです。
作用時間が長いため、薬の効果が残りやすいので注意してください。
副作用はどういったものがあるか
ベンゾジアゼピン系では、眠気とふらつきという副作用が見られます。
セルシンは、このどちらの副作用も強く見られます。
睡眠作用と筋弛緩作用が強いためです。
睡眠については、深い眠りを減らしてしまうため、睡眠の質を下げてしまいます。
十分な時間、睡眠していたとしても、熟睡した感覚が少ないです。
ふらつきについては、転倒して怪我に繋がることもあるので気を付けてください。
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬では、依存性も見られます。
これは、効果が強く、かつ、作用時間が短いと高くなります。
セルシンは、効果はやや強めで、作用時間は長めですので、依存性は低いです。
ですが、常用することで、依存性が高くなってしまうことがあります。
身体的に、薬をやめたくてもやめられないという離脱症状が出てきたり、精神的に頼ってしまったりします。
また、最初は効いていたが、徐々に同量でも効かなくなってきたりもします。
セルシンの効果は長いので、あまり常用はしないようにしてください。
セルシン(ジアゼパム)が向いている人とは
先述した4つの効果がそれぞれ見られますので、不安だけでなく、他の症状でも困っている方に向いていると言えます。
依存性も低いので、他の薬で離脱症状が出ている人がセルシンに変えて徐々に量を減らしていくことで、薬をやめることができるという使い方もできます。
即効性があるので、頓服として使うことができますが、長時間効果が持続するため、あまり間隔を短めで飲むと、副作用が強く出てしまうことがありますので、注意してください。
セルシンは、不安だけでなく、睡眠などにも効果が期待できる薬です。
また、錠剤だけでない点もメリットと言えます。錠剤が苦手な人にも使うことができるからです。
依存性が低いと言っても、まったくないことはないので、その点は気を付けてください。