中間管理職のストレスで休職。現在も休養中です。【体験談】
30代の半ばに、中間管理職を任されるようになりました。
その頃から上司に叱責されることが多くなり、精神的な負担に感じていました。
また部下からも会社の不満や愚痴をぶつけられるようになり、いわゆる上司と部下の板ばさみのような状態になっていました。
そのような状態が6ヶ月ほど続くと、食欲不振や不眠などの症状に悩まされるようになりました。
また職場にいても居場所がないように思え、周囲からは自分のことを悪く思われているように感じました。
次第に上司、部下から話しかけられるたびに心臓が止まるほどビックリするようになり、ついには彼らが何を話しているのかもわからなくなってしまいました。
さすがにこれはおかしいと思い、病院を受診した方がよいと感じました。
そして近所の精神科を受診したところ、うつ病であると診断されました。
その日のうちに診断書をもらい、まずは3週間の休養をとることになりました。
そのときに処方されたのはドグマチール、ソラナックス、パキシル、テトラミド、レスリンでした。
休養をとると言っても、はじめは気が休まらずに困った記憶があります。
仕事を休むことで上司や部下に迷惑をかけてしまうと思うと、自分を責めずにはいられなくなるからです。
それでもお薬が効いてくるようになると、とにかく眠くてしかたがなくなりました。
そして1日の大半を寝て過ごすようになり、体重が増加してしまいました。
当初の診察では3週間の休養が必要とのことでしたが、状態が改善することはありませんでした。
そのため引き続き休養をとりながら、病状が回復するのを待ちました。
その間、睡眠の状態が悪いためロヒプノール、レンドルミンを飲むようになりました。
そんな状態が4ヶ月ほど続いた頃、私は突然に幸せに満ち溢れた気持ちになりました。
見ず知らずの他人にも平気で声をかけたくなったり、晴れた空を見ただけで最高に気分が良くなったのです。
また常に何かをしていたい衝動にかられ、逆に何もすることがないとイライラしてしまうようになりました。
そうかと思うと今度は、世の中の景色が全て止まっているように思えました。
理由もないのにとても物悲しくなり、それがやがて絶望感へと変わっていきました。
それから状況はさらに悪化し、自己嫌悪の気持ちや自殺願望などが浮かんでくるようになりました。
それが「自殺したい」から「自殺しろ」というように変わったとき、恐ろしくなり病院へ駆け込みました。
通院予定日よりも早く受診したため、医師は驚いていましたが、よく話を聞いてくれました。
そして診察の結果、双極性障害Ⅰ型であるとのことでした。
その日から新たに炭酸リチウムを朝、夕に飲むことになりました。
炭酸リチウムは気分の浮き沈みをおさえる効果があるそうで、双極性障害の治療にはよく用いられるとのことでした。
炭酸リチウムを服用するようになってからは、躁状態やうつ状態になることは無くなりました。
家族からは双極性障害を患っていたことが、信じられないくらいとまで言われています。
病状が安定するにしたがいお薬の量は減っていき、現在では抗不安薬、睡眠薬などは不必要です。
ただ炭酸リチウムだけは継続して服用する必要があり、朝夕に欠かさず飲んでいます。
また血液中のリチウム濃度が高くなりすぎないよう、定期的に採血をして確認してもらっています。