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牛肉・豚肉・鶏肉でうつ回復?効果・副作用は?【うつ病に効く食事・食材】
トリプトファンが多く含まれる牛肉・豚肉・鶏肉
うつ病発症の原因は、ノルアドレナリンやセロトニン等の、脳内に150種類以上もある脳内伝達物質のバランスが崩れることだと考えられています。
この脳内伝達物質において、うつ病の発症に最も関係が深いとされているのは、安心感などを司るセロトニンです。
そのため、うつ病の症状の改善には、まずセロトニンの量を増加させることが重要となり、そのセロトニン生成の材料となるのは、トリプトファンという必須アミノ酸です。
したがって、セロトニンの量を増やすためには、トリプトファンの量を増やさなくてはいけないため、トリプトファンを多く含んだ食べ物を摂取することが必要となります。
そして、このトリプトファンは牛肉・豚肉・鶏肉といった肉類に多く含まれています。
トリプトファンは人間の体内で生成することができない成分であるため、食事でしか摂取することができません。
トリプトファンは牛肉・豚肉・鶏肉といった肉類全般、その部位でいえば、特にレバーに多く含まれています。
ただ、トリプトファンをセロトニンに変換させるためには、同時にビタミンB6も摂取することが必要となるので注意しましょう。
肉類に含まれるビタミンB群とアミノ酸でうつ病予防
また、牛肉・豚肉・鶏肉といった肉類には、その他にもうつ病予防の効能があり、その中心となっているのは肉類に含まれるビタミンB群とアミノ酸です。
まず、ビタミンB群の中では、葉酸(ビタミンB9)が含まれており、葉酸には精神状態を落ち着ける効果があります。
また、脳機能や神経を正常にキープする効果もあり、ノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミンといった脳内伝達物質を活性化する効果もあります。
さらに、葉酸を向精神薬と併用すると、より高い効果を発揮することが分かっています。
このような効能を持つ葉酸は、肉類においては鶏や豚のレバーに多く含まれています。
次に、肉類にはビタミンB6が含まれています。ビタミンB6が不足すると、精神状態が不安定になると考えられており、このようなうつ病の症状はこのビタミンB6の不足が深く関係していると考えられています。
ビタミンB6には、アミノ酸を伝達物質に変換する作用があります。
その際、特にセロトニンの生成を補助する役割が大きくなっています。
また、過度に分泌されてしまったノルアドレナリンを抑制するという作用も持っているため、興奮状態に陥っても、それを鎮める効果もあります。
このような効能を持つビタミンB6は、肉類においては牛のレバー、赤身に多く含まれています。
次に、肉類にはビタミンB12が含まれていますが、このビタミンB12は葉酸と同様の効能があります。
ビタミンB12が不足してしまうと疲労が溜まりやすい状態となってしまいます。
また、動悸、食欲不振等の症状も発生し、生活に悪影響を与えるようになります。
ビタミンB12は、植物性食品からはほとんど摂取することができず、肉類においては特に牛・豚のレバーに多く含まれています。
次に、アミノ酸ではトリプトファンの他に、イミダペプチドが含まれています。
イミダペプチドは優れた疲労回復作用があると科学的に立証されている成分で、高い抗酸化作用、活性酸素の除去作用も併せ持っています。
このような作用によって、肉体的な疲労を回復させるとともに、精神的な疲労感や抑うつ感を払拭にも効果を発揮することができます。
回遊魚が常に泳ぎ続けることができたり、渡り鳥が長距離を飛行できたりするのも、イミダペプチドを体内で生成し続けていることによるものであるとされています。
イミダペプチドは、肉類においては特に鶏の胸肉に多く含まれています。
このように牛肉・豚肉・鶏肉といった肉類には、うつ病の予防に役立つ成分が多く含まれています。
うつ病が心配な時には、普段よりも多くの肉類を摂取してみても良いのではと思います。