産後うつ病を発症した友人。原因は神経質なところ?【体験ブログ】



鬱病 体験記

私の1番親しい友人が産後うつ病を発症してしまいました。

彼女は、幼稚園から中学校まで同じでしたし、社会人になってからもよく遊んでいました。

彼女が妊娠をしたのは37歳でした。
妊娠中の口癖は「高齢出産だから、大丈夫かな?」でした。

尿にタンパクが出たと電話をよこしたので、

「次回の検診まで、お味噌汁や干物や練り製品みたいな塩分を控えてみたら?」

とアドバイスをしました。

すると、彼女はパンの塩分まで気になり出して、食事を作る時も食べる時も高血圧や腎臓病の食事療法の本を手離せないようでした。

タンパク尿が出たあたりから、少し神経質になりすぎてないかな?と思いましたが・・・

「お腹の赤ちゃんにも、多少の塩分だって必要だよ」と言うと、「わかっているよ。ちゃんと調べているから大丈夫。」と言っていましたが、旦那さんからはまったく変わる様子がないと聞きました。

タンパク尿が出たあたりから、少し神経質になりすぎてないかな?と思いましたが、周りの家族も友達も本人が穏やかに妊婦生活を送れるようにと思い、見守っていました。

38歳になる数日前に長女が誕生しました。
2600gの少し小さな赤ちゃんでした。

出産してしまえば、彼女が子育てを楽しみ、神経質なところがなくなるものと思っていました。

赤ちゃんを見ると「ごめんね」とシクシク泣き始めました。

でも、赤ちゃんが小さかったことが引き金になってしまったのか、赤ちゃんを抱くたび、お風呂に入れるたびに小さく産んだ自分を責めていました。
妊娠中から続けていた食事のせいなのか、母乳の出も悪く、「なぜ、私は母乳の量が少ないのか」と、赤ちゃんを抱っこもせず調べていました。

そんな日々が続くと、夜中の授乳もあり、寝る時間が減り、生活パターンが崩れ始めました。
朝は起きることが出来ず、彼女の母親がミルクをあげたりしていました。

お昼を過ぎたころ、彼女が起きてくるのですが、赤ちゃんを見ると「ごめんね」とシクシク泣き始めました。
この頃の彼女は、突然泣き始めることが多かったとおもいます。

「もしかしたら産後うつ病じゃないのかしら?」と、私も彼女の両親も感じました。

昔と違い、たくさんの情報が溢れる世の中なので、「もしかしたら産後うつ病じゃないのかしら?」と、私も彼女の両親も感じました。
精神科に受診させるのは彼女に抵抗もあるのではと思い、出産をした産婦人科に連絡をし、電話で彼女の母親が先生に相談をしました。

先生は、まずは漢方薬で様子を見てみましょうとのことでした。

彼女には、私から「眠れなかったり、涙が止まらなかったりするのを調べてみたんだけど、産後うつ病になりかかっているんじゃないかな?漢方薬を飲むと少し楽になるかもしれないから、産婦人科に行ってみよう」と誘いました。

彼女は「少ないながらも母乳をあげているから、漢方薬をもらっても飲まないから、行ったってしょうがない。」と言いましたが、「赤ちゃんの世話を、もっとたくさん出来るんだよ。先生にも聞いてみてごらん」と言って、納得はしていませんでしたが、赤ちゃんを預け、私と久しぶりのランチを兼ねて産婦人科に行きました。

先生と20分くらい赤ちゃんの話をしたそうです。


高齢出産をしたんだから、どれだけ低燃費な育児をするかが勝負なんだってと、笑いながら私に教えてくれました。

低燃費な育児の方法を編み出したら、先生に是非教えてほしいと言われたとも。

低燃費な育児をするスタートラインは、漢方薬からだってと言い、食事制限をした味気ない母乳なんてやめて、栄養がたくさん入ったミルクに切り替えるんだから、漢方薬も飲めるよと言われたと。

私は先生にとても感謝をしました。

彼女は処方された抑肝散を、私とのランチの前に1包のみ、それから楽しく食事をして帰りました。

その食事で塩分を気にする彼女はいませんでした。

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