季節性鬱病を発症して。治療と付き合い方。【体験談】
私が季節性鬱に悩まされるようになって、8年が経ちます。
自分の性格は自分が1番よく知っていると思っていました。
神経質なところがありますがあまりくよくよと考えたり、落ち込んだり、一般的に鬱になりやすい人の特徴とはかけ離れていると思うので、自分が鬱と診断された時ショックはとても大きかったです。
最初の頃の症状は、なんだか体がだるいな、と思う日が毎日続きました。
しっかりと食事、睡眠をとっているのに疲れが全然とれなくて、朝起きるのが億劫になっていました。
この症状は毎年秋から冬の始まりになることが多く、春には気にならなくなっていました。
こんなことが数年続き、ある年の冬、ものすごい倦怠感に襲われてしまいそのまま数日寝込んでしまいました。
食欲もなくなってしまったので内科で検査を受けましたが何も問題が見当たらず、もしかしたら自律神経の乱れが関係しているかもしれないということで、心療内科を勧められました。
初めての心療内科だったのでとても抵抗がありました。
そしてこの頃には、外に出るのも億劫で、何事にもやる気がなくなってしまっていました。
外を歩いていても、吐き気や目眩、動悸、胸の圧迫感が常に付きまとい、自分の体が自分のものではないような感覚になってしまっていました。
この時は、日常生活に支障をきたすようになっていたのでとても困りました。
一人暮らしだったのでとても不安になり、実家に帰る事も考えていました。
心療内科の初診の日は、姉に一緒に着いてきてもらい、約1時間のカウンセリングを行いました。
カウンセリングの他に紙のアンケート式のテストも行いました。
その結果、季節性鬱病と診断されたのです。
先生が、季節性の鬱病の人は自然に治る人もいれば、症状が強くでてしまう人もいるのでそういう人には薬による治療をおこなって症状を抑えていきます。
ということを教えてくれました。
自分が季節性鬱病と診断され、ショックのあまり、私からはなにも質問をすることができませんでした。
ただ、先生の言うことを聞いてその日は帰ってきました。
もしかすると精神的なものなのかな?とは思ってはいましたが、それが現実になると余計に体調を崩してしまいました。
処方された睡眠導入剤、抗うつ剤は・・・
処方された薬は、睡眠導入剤として、マイスリー。
抗うつ剤としてパキシルを朝、昼、晩の1日3回。
それと抗不安剤としてソラナックスを、こちらも1日3回飲むように処方されました。
薬を飲み始めてから目眩やふらつきが強くでてしまい、1週間くらいは寝たきりの生活になりましたが、その後、薬が徐々にではありますがじわじわとゆっくり効き始めている実感を感じていました。
薬のおかげで2週間目あたりからは苦しんでいた、胸の圧迫感や、倦怠感、億劫な気持ちも薄れていき、少しずつ外出できるようにもなっていました。
薬の調整が整うまでは2週間に1度、心療内科で診察をおこない、カウンセリングも受けました。
鬱病とうまく付き合っていくためには、「十分な休養を取ること」と先生に教えて頂きました。
心と体を十分休ませてあげる事が大事で、薬で症状を和らげる事はできるけれど、心と体が十分に休めていないと薬の効きも変わってくるということを教えてもらいました。
そして3食なるべく決まった時間に食事をとり、なるべく決まった時間に寝るようにして十分な睡眠を確保する事が大事です。
季節性鬱病になって、自分の生活習慣を見直す良いきっかけになりました。
季節性鬱病の原因の一つに、日照時間が短くなる事が考えられているようですなので、なるべく朝はきちんと起きて、外にでて太陽を浴びるように心がけました。
最初のうちは布団から出るのもしんどいのでその時はまだ、無理に外出しなくて良いようです。
十分に薬が効いてきて、体力も付いてくると自然に体も動くようになってきます。
そうしたら今度は外に出て体を動かしたり、適度な運動も鬱病の治療に効果がありました。
鬱病上手に付き合っていくためには、考え方のくせにも少し注目してみることを提案します。
薬では症状を軽くすることはできますが、根本的な部分に注目して、そこを変えていかない限りは病気とも長い付き合いになってしまいます。
自分の心と向き合ってみる良い機会だと思って、考え方の癖を見直してみてください。